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都城市副市長に就任した 児玉 宏紀(こだまひろのり)さん

2013年4月26日
 「若く行動力のある新市長の熱意に応え、支えていきたいと思った」。勤務・居住経験のない土地で重要ポストに就いた決断の理由を語る。「歴史的にも地理的にも、南九州の中心都市となり得るポテンシャルを持っている」と高く評価する。

 熊本大工学部で河川工学を学び、卒業後の1975(昭和50)年に県庁入庁。以来ほぼ土木畑を歩み、土木行政のトップである県土整備部長を務め2012年に退職。それだけに地元の悲願でもある地域高規格道路・都城志布志道路の早期開通にひとかたならない強い思いを持つ。

 「地域にとっても南九州全体にとっても大事な道。また南海トラフ地震が発生した場合、都城市が県の沿岸部への後方支援基地としての役割を果たすためにも、整備は欠かせない」と力を込める。

 事業担当の副市長として土木以外に商工、農業、健康、福祉分野を取り仕切る。池田宜永市長が重点施策に掲げる農林畜産業の6次産業化や、中心市街地が空洞化する中での老舗百貨店・都城大丸の跡地活用問題など課題は山積み。「まずは担当者の話をじっくり聞きながら伸ばすものは伸ばし、変えるべきは変えていく。知らないことに出合っても、新たな視点から物事を見るチャンスととらえたい」 宮崎市の自宅に妻と長男、長女を残し、都城市松元町に、61歳にして生涯2度目の単身赴任。「住んでみないと分からないことがある。早く地域になじんでいきたい」。趣味のゴルフは当面封印。自宅周辺を1日1時間は歩くことが日課という。(都城支社次長・西脇寛)

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