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宮崎市副市長に就任した 田村俊彦(たむら・としひこ)さん

2013年7月7日
 宮崎市職員としての約25年のキャリアを経て、副市長へ。戸敷正市長からの就任要請に最初は驚いたが「市の発展のため役立ちたい」と決断した。就任後初となる6月定例議会を終え、「分野が幅広く勉強の日々。職責の重さをあらためて実感している」と、柔和な表情を引き締めた。

 今年は「40万人スクラムプロジェクト」と題して市民総力戦のまちづくりを目指す市長の任期4年目。地域協議会など各団体との意思疎通を重視し、「施策の方向性を分かりやすく示し、市民と具体化するのが当面の仕事」と肝に銘じる。

 観光商工部長や人事課長など要職を歴任。観光、商工の各団体と「気脈を通じている」と話すように、外部とのパイプが豊富なことも副市長起用の理由だ。担当する観光商工部門について「都市間競争は激しい。食や自然など宮崎の素晴らしい素材を生かし切っているか、再度検証したい」と課題を提起する。

 津村重光前市長の秘書課長時代、尽力したのは福岡ソフトバンクホークスの宮崎キャンプ誘致。「今ではJリーグチームのキャンプも増えた。宮崎市がスポーツランドとして大きくステップアップするきっかけになった」と振り返る。

 座右の銘は茶道の「喫茶端座」。「時にはゆっくり座ってお茶を飲む」という意味で、「一つの課題に懸命に取り組んだ後は心を落ち着かせて反省し、力を蓄えて新たなテーマにぶつかっていく」。休日は映画鑑賞で気分転換。「ワクワク感を味わいたくてサスペンスを好む」。同市に妻(58)と暮らす。61歳。

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