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陸上自衛隊第43普通科連隊長兼都城駐屯地司令に着任 井土川一友(いどがわ・かずとも)さん

2013年8月30日
 前任者に続く本県出身の1等陸佐。陸上自衛隊第43普通科連隊長兼都城駐屯地司令に1日付で着任し「地元で国防を務めることができるのは光栄。地域に信頼される駐屯地を目指したい」と意気込む。

 主に自衛隊の将来的な体制を考える防衛畑を歩み、7月までの2年間は陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班長。防衛計画の大綱策定などに携わってきた。約12年ぶりの“現場”に懐かしさを感じながらも「常に現場のためを思って仕事をし、心は離れていなかった」と力を込める。

 同連隊は任務を遂行する最前線の部隊。南海トラフ巨大地震の発生が懸念され、朝鮮半島の情勢も厳しい中、「確実に任務をこなせるように育成していく」ときっぱり。隊員には強靱(きょうじん)さを求め、「国を守るのは厳しい環境下で行われる。精神的、肉体的にも強くあってほしい」。

 着任から1カ月。歴代の連隊長が築いてきた地域とのつながりも実感している。「国を守るのはわれわれの力だけではなしえない。国民の支え、行動に対する支援が必要」。26代目として、さらにつながりを強くしていく。

 宮崎大宮高時代は米ソ冷戦時代で、「国の防衛には興味があり、ぜひやってみたいと思った」。自衛官だった父一文さん(70)の影響も大きく、卒業後は防衛大へ進んだ。

 宮崎での生活は27年ぶり。「春夏秋冬の季節を楽しみたい」と相好を崩した。東京都内に妻と子ども2人を残し単身赴任。国富町出身。45歳。(都城支社・赤塚盟)

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