◎…宮崎市旭1丁目の珈琲専門店「詩季」は、新聞・雑誌コーナーに度数が5種類の老眼鏡をそろえている=写真。落ち着いた店の雰囲気によく似合う粋な計らいとして喜ばれている。
◎…官公庁街に30年以上続く老舗。創業時は弁護士や公務員、会社員としてばりばり働いていた常連客も、店とともに年齢を重ね視力もさまざま。約15年前から置く老眼鏡はいつも引っ張りだこだ。
◎…定年後も通い、子や孫と来る客も。「通い詰めた時代を振り返る場所になれば」とサイエット久仁子店長。文字は見づらくなっても、記憶が鮮明によみがえる場所として来店を心待ちにしている。