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第59回宮崎日日新聞賞

2023年10月23日
 2023年度(第59回)宮崎日日新聞賞の受賞者が決まりました。6部門の2個人4団体。贈呈式は26日午前11時から宮崎市の宮日会館11階ホールで行います。

科学賞▼川末紀功仁氏(宮崎市)

 【業績】宮崎大学工学部教授。人手不足に悩む畜産の自動化システム開発に着手し、3DカメラとAR(拡張現実)を組み合わせ、見るだけで豚の体重が分かる眼鏡を開発。超低出生体重児に対しても応用研究が進行中で、触らずに体重や身長測定が可能になり健康管理の向上につながると期待されている。

文化賞▼五ケ瀬町坂本地区(五ケ瀬町)

 【業績】500年近く地区で受け継がれる「荒踊」が、国内24都府県の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。「荒踊」は地区の14集落約200戸で伝承。地元の坂本小でも指導が続いている。

教育賞▼G7宮崎農業大臣会合「高校生の提言」プロジェクトチーム

 【業績】宮崎市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)宮崎農相会合で、環境負荷低減や農業教育の充実など、自分たちで議論した食と農に関する提言を発表した県内の高校生20人。本県と世界の農業事情を学び、県内農場などで研修を実施。海外の学生の声も踏まえ、意見をまとめた。

産業賞▼宮崎県総合農業試験場茶業支場(川南町)

 【業績】西臼杵地域でウーロン茶の産地化を目指すため、茶葉から香りを出す工程の省力化や品質安定化に取り組み、新型機械を製茶機メーカーと共同開発。工程の自動化と安定生産が可能になった。血圧を下げる効果がある機能性成分GABA(ギャバ)を多く含むウーロン茶の生産方法も開発、試験製造を開始している。

社会賞▼アートステーションどんこや(宮崎市)

 【業績】芸術活動を通じて障害者の自立と社会参加を目指す福祉作業所。誰もが自分らしくいられる場を創造し地域と喜びを分かち合うことを理念に、作品はホテルや病院、商業施設に展示されている。公募展入賞や海外での作品展示が行われる通所者もいるなど、活動の幅を広げている。

国際交流賞▼富山隆志氏(延岡市)

 【業績】元JICA(国際協力機構)九州県北地域国際協力アドバイザー。趣味のアマチュア無線で海外を訪問した経験を生かし、ミャンマーの現地企業技術者の研修を延岡市で行う段取りをつけるなど、アドバイザー退職後の現在も本県とミャンマーとの”橋渡し役”として活躍している。

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