宮崎県 小中校昼休み削減進む 教職員働き方改革背景
2024年12月1日
県内の公立小中学校で、児童生徒の昼休み時間を削減する動きが広がっている。宮崎日日新聞が複数の市教委や宮崎市内の小学校を取材したところ、本県で一般的に45分間だった昼休み時間を25分間前後に短縮したり、多くの日でなくしたりしている学校もあることが分かった。背景には、下校時間を早めて教職員の働き方改革を進める狙いがあるが、学校によって対応が分かれる。
県教委などによると、昼休みの長さに規定はなく、全国でばらつきがある。本県では長い間45分間が一般的だったが、新型コロナ感染拡大防止や教職員の働き方改革を目的に、削減に乗り出す学校が近年目立つようになった。実態調査はないが、宮崎市教委によると、1日の授業時間などを示す本年度の校時表が確認できた市内56校中34校で、15~30分間に短縮していた。
このうち市内のある小学校は、学期末の通知表作成や夏の熱中症対策を理由に昼休みを頻繁にカットしたり、「教育相談」などの時間に振り替えたりした。時間割を調べると、4~11月に昼休みがあったのは計48日で、登校日数の4割未満。さらに、25分間に短縮された昼休み時間内に「帰りの会」をする学級もあった。
同校校長は取材に「児童にとっての昼休みの大切さは理解しており、教職員から『あと5分遊ばせたい』との声もあった」と現場の苦悩をにじませる。一方で、教職員の残業削減につながっているとして、「一長一短あるが、教員が不足する中、働き方改革を優先している」と説明した。
県教委などによると、昼休みの長さに規定はなく、全国でばらつきがある。本県では長い間45分間が一般的だったが、新型コロナ感染拡大防止や教職員の働き方改革を目的に、削減に乗り出す学校が近年目立つようになった。実態調査はないが、宮崎市教委によると、1日の授業時間などを示す本年度の校時表が確認できた市内56校中34校で、15~30分間に短縮していた。
このうち市内のある小学校は、学期末の通知表作成や夏の熱中症対策を理由に昼休みを頻繁にカットしたり、「教育相談」などの時間に振り替えたりした。時間割を調べると、4~11月に昼休みがあったのは計48日で、登校日数の4割未満。さらに、25分間に短縮された昼休み時間内に「帰りの会」をする学級もあった。
同校校長は取材に「児童にとっての昼休みの大切さは理解しており、教職員から『あと5分遊ばせたい』との声もあった」と現場の苦悩をにじませる。一方で、教職員の残業削減につながっているとして、「一長一短あるが、教員が不足する中、働き方改革を優先している」と説明した。
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【写真】昼休みに友達と運動場で生き生きと遊ぶ児童ら。県内では近年、昼休み時間を45分間確保する小中学校が少なくなっている=宮崎市・小戸小