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三浦、辻井さん共演 第30回宮崎国際音楽祭 4月20日開幕、全16公演

2025年1月29日
 県と県立芸術劇場は28日、第30回宮崎国際音楽祭(県など主催)の概要を発表した。新音楽監督にバイオリニストの三浦文彰さん(31)を迎え、4月20日~5月18日の29日間、宮崎市のメディキット県民文化センターを主会場に開催する。三浦さんと世界的ピアニスト・辻井伸行さんのデュオコンサートがある他、「アジアを代表する音楽祭」として、韓国の音楽家らも招待。アニメーションと音楽を組み合わせたステージなど新しい公演も盛り込み、30回の節目を飾る。

 今回は全16公演を予定。メインプログラムは5公演がある。三浦さんと辻井さんらが出演する室内楽コンサートの他、人工知能(AI)を駆使し、ビバルディ「四季」の演奏に合わせてアニメーションが映し出される「AIによる音楽と映像の共演」もある。

 スペシャルプログラムは5公演。「室内楽の秘密」は、三浦さんらが楽曲を楽しむポイントを解説し、実際に演奏する。トークコンサート「Oh!My!クラシック」では、元サッカー女子日本代表主将の澤穂希さんが、思い出の音楽を語る。

 フィナーレは30周年記念演奏会。韓国出身の世界的指揮者であるチョン・ミョンフンさんがタクトを振り、同国出身の声楽家らと公募で選ばれた県民の合唱団がベートーベン「第九」を歌い上げる。

 また、三浦さんらが諸塚村と西米良村を訪れ、キャラバンコンサートを開く。

 県庁で会見した三浦さんは「ぜひ県民の皆さんに会場へ足を運んでほしい」と呼びかけた。佐藤寿美総監督=県立芸術劇場理事兼名誉館長=は「アジア各国の演奏家らとつながり、新しい音楽の可能性が芽生えてほしい」と期待した。

 チケットの一般発売は3月1日から。問い合わせは同音楽祭事務局(電話)0985(28)3208。

【写真】第30回宮崎国際音楽祭の概要について説明する新音楽監督の三浦文彰さん(左)ら=28日午後、県庁

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