第18回若山牧水賞に決まった晋樹隆彦（しんじゅ・たかひこ）さん（69）＝川崎市。受賞作のタイトル「浸蝕」は、慣れ親しんだ風景や人の心までもが形を変え、消えてゆくことへの切実な不安を表現した。約40年間、編集の現場にいた歌人ならではの、鋭い視点で時代を切り取っている。※歌集名の「蝕」は、正しくは「館」の食偏に「虫」。

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【写真】受賞作について講評を述べる選考委員の伊藤、馬場、高野、佐佐木さん（右から）＝15日午前・県庁講堂