県は31日、南海トラフ巨大地震の県独自の被害想定を公表した。マグニチュード(M)9規模の地震が発生し、最大震度7の揺れと津波による死者は3万5千人(人口の3・1%)、建物被害は8万9千棟(17・9%)、資産などの経済被害は本年度の一般会計予算の9倍の5・3兆円に上ると試算した。建物の耐震化率を上げ、早く避難を始める「減災効果」を考慮した場合でも死者は日向市5700人、延岡市880人など県北を中心に県全体で8600人。死因の9割を津波が占め、市街地が集中する沿岸部で避難するための高台をどう確保するかが課題となっている。
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