第19回宮日音楽コンクール（宮崎日日新聞社主催、同コンクール運営委主管、宮崎銀行・UMKテレビ宮崎特別協賛、全日空協賛）の本選最終日は10日、宮崎市のメディキット県民文化センターで開いた。最優秀受賞者から選ばれるグランプリに管楽器部門の宮崎学園高2年、米良亜苑（あなん）さん（17）＝アルトサックス＝が決まり、9日の初日を含む計2人のグランプリ受賞者から選ばれる「ANAヨーロッパ賞」には、ピアノ部門の白瀬元君（17）＝東京芸術大付属音楽高2年＝が輝いた。

　最終日は管楽器、打楽器、弦楽器、声楽部門に予選を通過した小学生から一般まで計59人が出場。最優秀賞の中学生以下が対象の「みやぎんジュニア特別賞」には管楽器部門で都城市・高城中3年の天神士優君（15）＝アルトサックス、弦楽器部門で鹿児島県鹿屋市・大姶良小6年の鎌田鴻太郎君（11）＝バイオリン、打楽器部門で宮崎市・大淀中3年の桒原幹治君（15）＝スネア・ドラム＝が選ばれた。声楽部門最優秀賞の高校生が対象の「みやにち奨励賞」は宮崎学園高1年の徳田あさひさん（15）に決まった。

　ANAヨーロッパ賞を受賞した白瀬君は「驚いたと同時にホッとした。先生や家族、友人に感謝したい。海外経験がないので、あこがれのヨーロッパに行けるチャンスを得られてうれしい」と語った。

　審査は管楽器が板倉駿夫（日本大芸術学部教授）、白尾彰（新日本フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者）、山本正治（東京芸術大教授）、弦楽器は秋津智承（元大阪フィルハーモニー交響楽団首席チェロ奏者）、大谷康子（バイオリニスト）、打楽器は百瀬和紀（元NHK交響楽団首席ティンパニー奏者）、声楽は伊原直子（東京芸術大名誉教授）、今村雅彦（同講師）、長裕二（玉川大芸術学部講師）の各氏が務めた。

　グランプリ演奏会と宮崎市出身のピアニスト松下彩さんによる特別演奏会は17日午後1時から、同センター・アイザックスターンホールで開く。各部門のグランプリとみやぎんジュニア特別賞、みやにち奨励賞受賞者が受賞曲を披露する。第67回ジュネーブ国際音楽コンクール第3位の松下さんは、バッハ「フランス風序曲」、田中カレン「クリスタリーヌ」などを演奏する。入場無料。問い合わせは宮崎日日新聞社事業局（電話）0985(26)9303。

　天神、鎌田、桒原君、米良、徳田さん以外の受賞者は次の通り。（敬称略）

（宮崎学園高1年の徳田あさひさんの「徳」は「徳」の心の上に一）


◇弦楽器部門◇
【最優秀賞】　河野優海（宮崎大付属小2年）小田切馨子（西池小3年）森基之（千葉県）

【優秀賞】　小牧麻唯果（福岡・東風小6年）今村彩乃（鹿児島・武中2年）下宮早葵（福岡雙葉高1年）宮下亮明（都築学園福岡第一高2年）

【優良賞】　平原佑樹（宮崎大付属小6年）山口朋華（長崎精道中2年）櫻井愛弓（鹿児島・池田中2年）

◇管楽器部門◇
【最優秀賞】　福岡詩織（鹿児島・城西中3年）

【優秀賞】　畠山海衣（尚学館中3年）永田舞鈴（鹿児島・鹿屋高3年）井手愛菜（東京音楽大大学院1年）磯田紗英子（東京・桐朋学園大1年）江頭愛（同・同3年）天辰直彦（埼玉県）

【優良賞】　中村めい（都城西中2年）境田虎太朗（日向学院中3年）藤村真希（鹿児島・川内中央中1年）甲斐莉紗（延岡学園高3年）矢野緋奈子（日向学院高2年）松本苑佳（神奈川・フェリス女学院大4年）江田彩華（岡山・作陽音楽短大専攻科1年）米丸由樹（鹿児島県）松原尚平（延岡市）

【入選】　五十嵐らん、内山拓哉、柏田芙実佳、小方愛花、古澤奏絵、宮本紅嶺、園田凌平、大上栞里、小渕真実、紫村洋平、束田亜耶香

◇打楽器部門◇
【最優秀賞】　永田大将（岡山・くらしき作陽大研究生）

【優秀賞】　金子千波（東京・尚美ミュージックカレッジ専門学校2年）室橋歩美（同・日本大3年）

【優良賞】　一色聖紀（野尻中3年）桑原政樹（宮崎学園高2年）

◇声楽部門◇
【優秀賞】　大脇華那絵（宮崎第一中2年）市來美佳（鹿児島・松陽高3年）甲斐圭菜（宮崎学園高3年）園田雅代（都城市）

【優良賞】　大城莉香子（宮崎大付属中3年）坂口真由（鹿児島中央高卒）飛山千香（延岡高3年）米沢弘奈（大分・芸術緑丘高3年）中村佳奈子（鹿児島国際大大学院研究生）頴川智沙（鹿児島県）田村舞子（都城市）

【入選】　青山浩代