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宮崎市花ケ島に商業施設 旧国道10号沿い、経済連所有地 25年春開業

2023年9月16日
 JA宮崎経済連(坂下栄次会長)が宮崎市花ケ島町に所有する旧国道10号沿いの約3万7千平方メートルの空き地に、スーパーマーケットなど複数店舗が入る複合商業施設が建設されることが15日、同経済連への取材で分かった。年明けに着工し、2025年春の開業を見込んでいる。

 施設の建設と管理・運営は大手不動産開発業者が担い、同経済連は今月中に開発業者と土地の賃貸契約を結ぶ。契約期間は20~30年となる見込み。開発業者名や施設に入居する店舗名、賃貸料について、同経済連は現時点で明らかにしていない。開発業者は地域住民説明会を年内に開催する見通し。

 空き地には同経済連直販、エーコープみやざき、宮崎くみあいチキンフーズの各本社のほか、千切りダイコンやお茶の加工施設があったが、老朽化などを受けて21年9月から22年6月にかけ、同市佐土原町などにそれぞれ移転。22年10月に建物全ての解体工事が完了していた。

 同経済連は、地域活性化や地域住民の利便性向上につながる土地の活用を図ろうと、21年2月にプロポーザル方式で開発業者の選定を実施。県内外の6社が名乗りを上げた。選出された開発業者は空き地について「市街地にある広大な土地で、十分集客を見込める」と評価しているという。

 同経済連経営企画課は「建設予定地はJAグループ宮崎の大きな財産。賃貸収入は、本県の農業生産基盤の維持、拡大などに有効活用したい」としている。

【写真】複合商業施設の建設が予定されているJA宮崎経済連所有の空き地=15日午後、宮崎市花ケ島町

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