【SNS特報班】熱中症対策 串間市民病院・江藤院長に聞く
2024年7月17日
のど渇く前に水分補給 エアコン設定に工夫を
7月に入って猛暑日が続く本県。LINE(ライン)を使って読者の声を募るSNS特報班で、猛暑対策や熱中症の体験談を募ったところ、食や生活習慣など多岐にわたる知恵や工夫が寄せられた。消防庁によると、昨年5~9月に本県で熱中症により搬送されたのは931人。7月は全体の約4割に上り、熱中症対策が特に重要な時季だ。予防医学に詳しい串間市民病院の江藤敏治院長(61)に投稿を見てもらい、ポイントを聞いた。
宮崎市の主婦(64)は数年前、熱中症の症状を体験した。6月末の薄曇りで風もない昼前、スーパーに歩いて向かったところ、脱力感に襲われ、意識がもうろうとなったという。以降は「外出前に必ず水分補給をし、お茶と塩あめを持ち歩くようになった」と話す。
江藤院長によると、熱中症は体の中に熱がこもる状態で、湿度が高く、風がない日は、汗が気化しないため特に注意が必要という。「のどが渇いてから水分を取っても、既に脱水症状は始まっている。15~20分に1回は必ず水を飲むようにしてほしい」と指摘する。
日南市の主婦(66)は「季節のものを食べること」を対策に挙げた。ビタミンCが豊富で免疫力を高めるトマトや、夏バテを防ぐビタミンB1を多く含むウナギなど、江藤院長は「季節の食べ物はビタミンやミネラルが豊富」と指摘。レモンやお酢なども代謝を活性化させるといい、いずれもバランスよく食べることを呼びかける。
「室内で有酸素運動と筋力トレーニングをしている」と話すのは、宮崎市の主婦(66)。江藤院長によると、筋肉は体内に水分を蓄える役割を果たし、筋量が少ない人は熱中症になりやすい。心肺機能を高める有酸素運動と、筋力を高める運動を合わせて1日30分程度こなすと効果はあるという。ただ、「小まめに給水し、休憩時に首筋や脇の下を冷やしてほしい」と江藤院長。屋外では暑さを避け早朝などを推奨する。
読者から「エアコンが苦手で自宅ではつけない」という意見も複数寄せられた。江藤院長は空調の使い方が重要とし、「温度は28度程度で、風が直接当たらないような設定にする。その上で、扇風機を使い部屋全体に空気の循環をつくると、苦手な人も過ごしやすい」とアドバイスする。
江藤院長は「我慢強い人は、体調悪化を言い出せない場合もあり、周囲の気配りが大切。散歩や農作業は複数人で声を掛け合って行い、調子が悪くなったらすぐに医療機関を受診してほしい」と話す。
7月に入って猛暑日が続く本県。LINE(ライン)を使って読者の声を募るSNS特報班で、猛暑対策や熱中症の体験談を募ったところ、食や生活習慣など多岐にわたる知恵や工夫が寄せられた。消防庁によると、昨年5~9月に本県で熱中症により搬送されたのは931人。7月は全体の約4割に上り、熱中症対策が特に重要な時季だ。予防医学に詳しい串間市民病院の江藤敏治院長(61)に投稿を見てもらい、ポイントを聞いた。
宮崎市の主婦(64)は数年前、熱中症の症状を体験した。6月末の薄曇りで風もない昼前、スーパーに歩いて向かったところ、脱力感に襲われ、意識がもうろうとなったという。以降は「外出前に必ず水分補給をし、お茶と塩あめを持ち歩くようになった」と話す。
江藤院長によると、熱中症は体の中に熱がこもる状態で、湿度が高く、風がない日は、汗が気化しないため特に注意が必要という。「のどが渇いてから水分を取っても、既に脱水症状は始まっている。15~20分に1回は必ず水を飲むようにしてほしい」と指摘する。
日南市の主婦(66)は「季節のものを食べること」を対策に挙げた。ビタミンCが豊富で免疫力を高めるトマトや、夏バテを防ぐビタミンB1を多く含むウナギなど、江藤院長は「季節の食べ物はビタミンやミネラルが豊富」と指摘。レモンやお酢なども代謝を活性化させるといい、いずれもバランスよく食べることを呼びかける。
「室内で有酸素運動と筋力トレーニングをしている」と話すのは、宮崎市の主婦(66)。江藤院長によると、筋肉は体内に水分を蓄える役割を果たし、筋量が少ない人は熱中症になりやすい。心肺機能を高める有酸素運動と、筋力を高める運動を合わせて1日30分程度こなすと効果はあるという。ただ、「小まめに給水し、休憩時に首筋や脇の下を冷やしてほしい」と江藤院長。屋外では暑さを避け早朝などを推奨する。
読者から「エアコンが苦手で自宅ではつけない」という意見も複数寄せられた。江藤院長は空調の使い方が重要とし、「温度は28度程度で、風が直接当たらないような設定にする。その上で、扇風機を使い部屋全体に空気の循環をつくると、苦手な人も過ごしやすい」とアドバイスする。
江藤院長は「我慢強い人は、体調悪化を言い出せない場合もあり、周囲の気配りが大切。散歩や農作業は複数人で声を掛け合って行い、調子が悪くなったらすぐに医療機関を受診してほしい」と話す。