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五年は一昔?

2022年12月1日
 ♬十年はひと昔~と、思わず井上陽水さんの昔の曲を口ずさんだ。シチズン時計がZ世代と呼ばれる18~26歳の男女各200人を対象に行った「時間感覚に関するインターネット調査」の結果を見たからだ。

 それによると、4割近くが四字熟語にある「十年一昔」の「一昔」を5~6年前と感じていると答えたという。「十年一昔」の意味の説明をした上で質問したためか最多は「10年」の34%だったが「5年」が29・8%、「6年」が7・5%。平均は6・5年だった。

 驚いたのは、6・5%が「3年」と答えていることだ。三年一昔とは…。また仕事帰りの「ちょっと一杯」の時間の目安は、平均1時間6分。2013年の同様の調査で20代が答えた時間は「1時間33分」だったというからおよそ10年弱で30分近く短くなったことになる。

 ちなみに5年前の2017年の出来事は―「新燃岳6年ぶり噴火」「祖母・傾・大崩がユネスコエコパーク登録」「稀勢の里が横綱に」「桐生祥秀選手が日本人初の100メートル10秒突破」「トランプ米大統領就任」。ずいぶん昔の出来事のように感じるものから比較的最近に思えるものまでさまざまだ。

 世代で感じ方に違いはあれど、時間は平等に駆け足で過ぎて行く。きょうから師走。多くが「もう残り1カ月か」と感じているのではないか。2022年のラストスパートへの景気づけに「ちょっと一杯」というのもいいだろう。1時間6分かどうかは別にして。

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