進退は投票で?
2022年12月23日
イーロン・マスク氏が米ツイッター最高経営責任者を辞任する意向であることを明らかにした。先日、自身の進退を問う投票をツイッターで実施。「辞任に賛成」が、過半数を占めたことを受けての表明だ。
複数の米ジャーナリストのアカウントを凍結するなど「恣意(しい)的な運営」が批判されていたマスク氏は「投票結果に従う」と公言していた。「辞任に賛成」との回答は57・5%だった。利用者らにNOを突き付けられた以上、その地位に恋々としないということか。
潔いといえば潔いし、彼の言う「民衆の声は神の声」に異を唱えるものでもないが手放しで評価していいものかどうか。マスク氏は先月にも、永久凍結していたトランプ前米大統領のアカウントを復活させるか否かの投票を実施し「賛成過半数」の結果に従って解除した。
その手法にはいろんな意見があろうが、岸田文雄首相などはこの「投票結果→即行動」というシステムをひそかにうらやましく思っているかもしれない。1カ月の間に3人もの閣僚を更迭。だが、それは不祥事発覚後も処分に踏み切れず温存を試みるも、世論の怒りに耐えきれなかった結果である。
それならいっそ国民に進退を問う投票を行いその結果に従えば、首相としても傷が浅くて済み…と、もちろんこれは冗談。そもそもそれでは任命責任者として情けない。まあ、プロセスは違えど、最終的に”民衆の声”に押されて―というのは同じだったが。
複数の米ジャーナリストのアカウントを凍結するなど「恣意(しい)的な運営」が批判されていたマスク氏は「投票結果に従う」と公言していた。「辞任に賛成」との回答は57・5%だった。利用者らにNOを突き付けられた以上、その地位に恋々としないということか。
潔いといえば潔いし、彼の言う「民衆の声は神の声」に異を唱えるものでもないが手放しで評価していいものかどうか。マスク氏は先月にも、永久凍結していたトランプ前米大統領のアカウントを復活させるか否かの投票を実施し「賛成過半数」の結果に従って解除した。
その手法にはいろんな意見があろうが、岸田文雄首相などはこの「投票結果→即行動」というシステムをひそかにうらやましく思っているかもしれない。1カ月の間に3人もの閣僚を更迭。だが、それは不祥事発覚後も処分に踏み切れず温存を試みるも、世論の怒りに耐えきれなかった結果である。
それならいっそ国民に進退を問う投票を行いその結果に従えば、首相としても傷が浅くて済み…と、もちろんこれは冗談。そもそもそれでは任命責任者として情けない。まあ、プロセスは違えど、最終的に”民衆の声”に押されて―というのは同じだったが。