鹿遊は山賊伝説
2023年1月4日
ありがたいことに小欄には、読者からさまざまな意見が寄せられる。執筆する側としては気付かなかったこと、新たに教えられることが多々あって大変勉強になる。最近届いた意見からいくつか紹介したい。
一つは木城町にあって難読だがみやびな趣のある「鹿遊(かなすみ)」という地名について。県北山間部の方言から由来を推測していたが、同町に住む人から送られてきた資料では興味深い伝説を紹介している。近郷に出没していた山賊の物語に関係があるかもしれないとある。
平家の残党の矢櫃(やびつ)次郎左衛門と妻あまづら婆女らが登場。そして次郎左衛門の妹の名が「鹿遊おせん」だ。またかつてあった鉱山の読み「かなやま」にちなむ説もあるらしい。ただ平家のゆかりとすると、やはり落人伝説のある椎葉村にも似た地名があって符合しそうだ。
県庁本館竣工90周年に関して終戦直後の混乱を書いた回では、当時警察官だった祖父から伝え聞いた人より戦争末期の貴重な体験を教えてもらった。写真も残っているが、実際に本館はコールタールで黒く塗ってあり、屋上で空襲を警戒する立ち番業務があったという。双眼鏡を手に空を警戒する。
宮崎市でひときわそびえていた本館。灯火管制で市街地が真っ暗に沈む夜、とても恐ろしい時間だったと伝える。ほかにも参考になる情報が度々寄せられており、機会があったら紹介したい。あらためて感謝を表し、さらに内容の充実を年始の誓いとしたい。
一つは木城町にあって難読だがみやびな趣のある「鹿遊(かなすみ)」という地名について。県北山間部の方言から由来を推測していたが、同町に住む人から送られてきた資料では興味深い伝説を紹介している。近郷に出没していた山賊の物語に関係があるかもしれないとある。
平家の残党の矢櫃(やびつ)次郎左衛門と妻あまづら婆女らが登場。そして次郎左衛門の妹の名が「鹿遊おせん」だ。またかつてあった鉱山の読み「かなやま」にちなむ説もあるらしい。ただ平家のゆかりとすると、やはり落人伝説のある椎葉村にも似た地名があって符合しそうだ。
県庁本館竣工90周年に関して終戦直後の混乱を書いた回では、当時警察官だった祖父から伝え聞いた人より戦争末期の貴重な体験を教えてもらった。写真も残っているが、実際に本館はコールタールで黒く塗ってあり、屋上で空襲を警戒する立ち番業務があったという。双眼鏡を手に空を警戒する。
宮崎市でひときわそびえていた本館。灯火管制で市街地が真っ暗に沈む夜、とても恐ろしい時間だったと伝える。ほかにも参考になる情報が度々寄せられており、機会があったら紹介したい。あらためて感謝を表し、さらに内容の充実を年始の誓いとしたい。