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交通事故最小を更新

2023年1月8日
 先日、宮崎空港からタクシーに乗って宮崎市中心部へ向かった時、ニトリモールのある国道220号源藤交差点で運転手さんがしみじみ語った。「いやあ本当に、ここ広がってストレスが激減しましたわ」。

 昨年に改良事業が完成した拡幅工事のことだ。市街地方面に向かう側が2車線から3車線に広がり、慢性的だった渋滞がかなり改善したのは実感していた。歩道がせばまり植栽もなくなったが、運転手さんの感慨は、多くのドライバーが共有していることだろう。

 宮崎河川国道事務所の説明では、この交差点は渋滞に伴う事故発生件数が多い危険区間だった。交通事故の削減効果について今後検証を行い、他の箇所での事故対策にも活かすという。所要時間短縮だけでなく、交通事故を減らす目的の道路改良にぜひ取り組んでほしい。

 昨年の全国の交通事故死者数は2610人。6年連続で最少を更新した。多角的な対策が功を奏したが、コロナで移動自体が減ったのも影響しているかもしれない。とはいえ、かつては1万人以上亡くなっていたことが異常だ。ゼロに近づける努力を怠ってはならない。本県の死者は2人増の32人。

 都道府県では33番目。大阪、愛知、東京が上位3を占める。だが「だから都会は危険」と思うのは間違い。10万人当たりの死者数は本県3・02でワースト15位。むしろ都会の方が少ない。道路改良は必要だが、まずハンドル持つ人の安全意識が大事と心得たい。

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