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ウエルカム&ウエルカムバック

2023年1月12日
 日本の記者は重要な情報は「夜討ち朝駆け」でつかみ自社の特ダネにする。対して米国の記者は「大勢が見ている前で自分が国民の知りたい情報を引き出してみせる」ということに重きを置く傾向がある―。

 これは昔、東京であった「マスコミと市民の集い」の中のシンポジウムで、海外経験のあるジャーナリストが言ったことだ。もちろん、全てがそうではないだろうがその観点で言うなら手前みそで甚だ恐縮だが、ちょっとだけ自慢させていただきたいことがある。

 東京で先日あった、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表の発表会見。本紙の記者が米大リーグの大谷翔平選手に「宮崎合宿参加の可能性と、県民に向けてのメッセージ」について質問。そのやりとりが全国ネットのニュース番組で流された。

 番組では好意的に取り上げてくれ、この質問の背景としてイチローさんが参加した2009年合宿のときの宮崎の熱狂ぶりを紹介した。本紙記者の質問に「13年にフェニックスリーグで宮崎には行ったことがあるので、おいしいお店を知っている」と答えてくれた大谷選手の”神対応”にも感謝だ。

 先日、コロナでダメージを受けた飲食店主と話をしたが、起死回生への足掛かりとして今回の合宿に大きな期待を寄せていた。同様の思いを持つ人は大勢いよう。ウエルカム大谷、ウエルカムバック戸郷、山本由伸―そう言える日を県民みんな待っちょるよ。

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