笑いの効用
2023年3月5日
「開口一番」「口角泡を飛ばす」など口が付く慣用句は多いが、マスク着用が求められたこの約3年は、口元を見る機会が格段に減った。目でもある程度意思が伝わるが、やはり口があってこその人の表情だ。
久しぶりに、顔を含めて手の動きや言葉の微妙な言い回しで表現する力を感じた。宮崎市の佐土原図書館で先日あった「くじら亭」の落語会だ。公民館講座の落語教室が終わった後、自主的に練習を続けているグループで、この日は大人2人と子供2人が出演した。
何度も人前で練習したそうで、よく落ち着いていた。「時そば」など有名な演目を披露したが、知っているオチでもくすりと笑ってしまう。とはいえ、はなし家は古典を暗唱すればすむものではない。まず観客に礼や自己紹介を述べ、季節の話題などで会場の雰囲気をほぐす。
つっかえたり言い間違えたりもするが、きちんと訂正する姿勢に好感を持った。聴衆が気付いたかどうかではなく、駆け出しとして言葉を大切にしたい思いなのだろう。笑いが心や体によいとはよく聞くが、こうして人前で話すことも脳を活性化させ、自信が付くなどさまざまな効用がありそうだ。
笑いは人の輪を作る効果もある。実際、関心を示して練習会の日程を聞く観客もいた。くじら亭は本格的なお披露目会を11日に開催する。お笑いはテレビ等でもあふれているが、緊張感のある生の上演は直接胸を打つ。次第にこういう機会が復活するといい。
久しぶりに、顔を含めて手の動きや言葉の微妙な言い回しで表現する力を感じた。宮崎市の佐土原図書館で先日あった「くじら亭」の落語会だ。公民館講座の落語教室が終わった後、自主的に練習を続けているグループで、この日は大人2人と子供2人が出演した。
何度も人前で練習したそうで、よく落ち着いていた。「時そば」など有名な演目を披露したが、知っているオチでもくすりと笑ってしまう。とはいえ、はなし家は古典を暗唱すればすむものではない。まず観客に礼や自己紹介を述べ、季節の話題などで会場の雰囲気をほぐす。
つっかえたり言い間違えたりもするが、きちんと訂正する姿勢に好感を持った。聴衆が気付いたかどうかではなく、駆け出しとして言葉を大切にしたい思いなのだろう。笑いが心や体によいとはよく聞くが、こうして人前で話すことも脳を活性化させ、自信が付くなどさまざまな効用がありそうだ。
笑いは人の輪を作る効果もある。実際、関心を示して練習会の日程を聞く観客もいた。くじら亭は本格的なお披露目会を11日に開催する。お笑いはテレビ等でもあふれているが、緊張感のある生の上演は直接胸を打つ。次第にこういう機会が復活するといい。