「三度目の正直」への挑戦
2023年3月9日
「勝敗は兵家(へいか)も事(こと)期(き)せず羞(はじ)を包み恥を忍ぶは 是(こ)れ男児 江東の子弟 才俊多し 捲土重来(けんどちょうらい) 未(いま)だ知る可(べ)からず」―。中国・晩唐を代表する詩人の一人である杜牧(とぼく)が詠んだ「烏江亭(うこうてい)に題す」という詩である。
「勝敗は戦略家にも予測できない。敗れても、恥辱に耐え再起を計ってこそ真の男子だ。(項羽の本拠地である)江東の若者たちには優れた人物が多い。土煙を巻き起こすような勢いでいま一度出直していたら、どうなっていたか分からない」という意味である。
「垓下(がいか)の戦い」に敗れた項羽が烏江まで逃れてきた時のことを思い詠んだ。この詩に出てきて今も使われるのが「捲土重来」だ。「けんどじゅうらい」とも読む。「捲土」は土煙を上げること。戦いに敗れたり、失敗したりした者が再び全力で再挑戦することを意味する。
7日に打ち上げられた日本の新型主力ロケットH3の1号機は、機体の指令破壊という結果に終わった。「2020年度」という当初の予定から大幅に遅れての打ち上げ。先月17日に機器の誤作動で中断し今回はそのやり直しだった。まさに「捲土重来」だったが、結果を出すことはできなかった。
日本にとって大きな痛手で関係者のショックはいかばかりか。時間はかかるだろうが、徹底して原因を究明し、将来ぜひ「三度目の正直」のことわざを体現してほしい。黒い土煙ではなく白煙を上げ「発射の成功」を遂げるロケットをぜひ見せてもらいたい。
「勝敗は戦略家にも予測できない。敗れても、恥辱に耐え再起を計ってこそ真の男子だ。(項羽の本拠地である)江東の若者たちには優れた人物が多い。土煙を巻き起こすような勢いでいま一度出直していたら、どうなっていたか分からない」という意味である。
「垓下(がいか)の戦い」に敗れた項羽が烏江まで逃れてきた時のことを思い詠んだ。この詩に出てきて今も使われるのが「捲土重来」だ。「けんどじゅうらい」とも読む。「捲土」は土煙を上げること。戦いに敗れたり、失敗したりした者が再び全力で再挑戦することを意味する。
7日に打ち上げられた日本の新型主力ロケットH3の1号機は、機体の指令破壊という結果に終わった。「2020年度」という当初の予定から大幅に遅れての打ち上げ。先月17日に機器の誤作動で中断し今回はそのやり直しだった。まさに「捲土重来」だったが、結果を出すことはできなかった。
日本にとって大きな痛手で関係者のショックはいかばかりか。時間はかかるだろうが、徹底して原因を究明し、将来ぜひ「三度目の正直」のことわざを体現してほしい。黒い土煙ではなく白煙を上げ「発射の成功」を遂げるロケットをぜひ見せてもらいたい。