昼寝、午睡、シエスタ…
2023年4月6日
今考えると、何ともひどい言い方だ。「三食昼寝付き」―。昭和の半ばぐらいから主に専業主婦に対し使われた言葉である。そこに「主婦はお気楽でいいね」といったニュアンスが含まれているのは明らか。
主婦の労働が軽く見られていた時代の言葉。もちろん、その背景には家電製品の普及により家事の労力が軽減されるようになったということもあろうが。この言葉から漂ってくる「主婦のお気楽さ」をより際立たせているのは「三食」よりも「昼寝」の方だろう。
何となくマイナスイメージのある昼寝。しかし、同じ昼寝でも「午睡」と言えば優雅に聞こえる。もう一つ、歌などによく出てくる「シエスタ」。これはスペインを初めとする南ヨーロッパの昼寝。実際に眠るか否かは別にして、仮眠もできる長めの昼の休憩時間を指す。
近年は昼寝の価値が見直されているようだ。厚生労働省が2014年に公表した「健康づくりのための睡眠指針」。それによると「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすると、眠気による作業能率の改善に効果がある」らしい。こうした中で、国内でもシエスタを取り入れる企業があるという。
「春眠暁を覚えず」―。朝が来たのも分からないほど気持ちいい春の眠りだ。職場や学校のみならず、何かと身の回りに変化があり、慌ただしい季節である。昼寝とまではいかずとも、意識して短くとも休息を取るなどして体調管理には十分に気を付けたい。
主婦の労働が軽く見られていた時代の言葉。もちろん、その背景には家電製品の普及により家事の労力が軽減されるようになったということもあろうが。この言葉から漂ってくる「主婦のお気楽さ」をより際立たせているのは「三食」よりも「昼寝」の方だろう。
何となくマイナスイメージのある昼寝。しかし、同じ昼寝でも「午睡」と言えば優雅に聞こえる。もう一つ、歌などによく出てくる「シエスタ」。これはスペインを初めとする南ヨーロッパの昼寝。実際に眠るか否かは別にして、仮眠もできる長めの昼の休憩時間を指す。
近年は昼寝の価値が見直されているようだ。厚生労働省が2014年に公表した「健康づくりのための睡眠指針」。それによると「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすると、眠気による作業能率の改善に効果がある」らしい。こうした中で、国内でもシエスタを取り入れる企業があるという。
「春眠暁を覚えず」―。朝が来たのも分からないほど気持ちいい春の眠りだ。職場や学校のみならず、何かと身の回りに変化があり、慌ただしい季節である。昼寝とまではいかずとも、意識して短くとも休息を取るなどして体調管理には十分に気を付けたい。