身近な観光地も
2023年5月3日
丸目、九平、椿山、猪八重…。トンネルの名称に付いた地名は昔の飫肥街道を思い起こすよすがだ。大型連休の初日となった先月29日、宮崎市から高速道の東九州自動車道を南下して日南市方面に出掛けた。
トンネルが多い。岩質が柔らかく地下水がたまるなど掘削は大変な難工事だったという。工期も延長を強いられた。清武南から日南東郷まで無料で通行できるのが申し訳ないくらいだ。道はほぼ直線で運転が楽。ただ速度を出しすぎる車が多いので気を付けたい。
雨がぱらついたせいだろう、城下町の飫肥を訪ねたが、予想に反して人出はまばらだ。商家資料館などの歴史的建造物は民間による利活用が白紙となったため現在は無料。だから今というのもせこいが、きれいに整備されて開館しているので、見学しないともったいない。
お薦めの場所が五百祀(いおし)神社。古い街並みとは酒谷川をはさんで向かい側にある。池に黄色い花が鮮やかなキショウブが群生。今が見ごろだ。ここは藩主・伊東氏の墓所である旧報恩寺。明治初期の廃仏毀釈(きしゃく)で廃寺となり、神社が建てられた。珍しい名称だが、飫肥の人の熱い思いが込められている。
伊東氏が都於郡(西都市)に城を構えてから最後の藩主までの約500年間を祭るという意味で名が付いた。長大な歴史を当時の飫肥の人たちが意識していたことに感慨を覚える。今日から暦では5連休。人混みを避けて身近な観光地を再発見するのも楽しい。
トンネルが多い。岩質が柔らかく地下水がたまるなど掘削は大変な難工事だったという。工期も延長を強いられた。清武南から日南東郷まで無料で通行できるのが申し訳ないくらいだ。道はほぼ直線で運転が楽。ただ速度を出しすぎる車が多いので気を付けたい。
雨がぱらついたせいだろう、城下町の飫肥を訪ねたが、予想に反して人出はまばらだ。商家資料館などの歴史的建造物は民間による利活用が白紙となったため現在は無料。だから今というのもせこいが、きれいに整備されて開館しているので、見学しないともったいない。
お薦めの場所が五百祀(いおし)神社。古い街並みとは酒谷川をはさんで向かい側にある。池に黄色い花が鮮やかなキショウブが群生。今が見ごろだ。ここは藩主・伊東氏の墓所である旧報恩寺。明治初期の廃仏毀釈(きしゃく)で廃寺となり、神社が建てられた。珍しい名称だが、飫肥の人の熱い思いが込められている。
伊東氏が都於郡(西都市)に城を構えてから最後の藩主までの約500年間を祭るという意味で名が付いた。長大な歴史を当時の飫肥の人たちが意識していたことに感慨を覚える。今日から暦では5連休。人混みを避けて身近な観光地を再発見するのも楽しい。