ヘルメットの2次効果
2023年5月12日
人生で初めて運転免許証を手にしたのは、小学3年生のとき。もちろん本物ではない。放課後に学校のグラウンドで自転車の実技講習があり、参加した児童全員に修了証代わりの手作り免許証が手渡された。
無性にうれしく大事に持ち歩いていた。同時に「免許証を持っているんだから」と、自転車に乗る際は交通ルールを意識し、右左折時の手信号などをまめにやっていた。われながら単純だったと思うが見方を変えれば、まさしく主催者の目的が達せられたわけだ。
自動車や自動二輪、原付きバイクなどと違い自転車に運転免許証はない。だが交通ルールに違反した際に交付される切符は自転車にもある。東京や大阪などの都会では「赤切符」の運用を厳格化していると聞いた。その背景には悪質な交通ルール違反の増加があるという。
本県では自転車の検挙数はこの数年、ほぼ横ばい。自転車の事故は交通事故全体が減っている中で、同じく減少傾向にある。ただ昨年は、自転車の高齢者が亡くなる事故も起きている。20日まで「春の交通安全運動」。重点項目の一つに「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」がある。
「襟を正す」とは、元々は乱れた衣服を整えることだが、そこから「物事にしっかりと向き合う」という慣用句になった。同様に、ヘルメットも着用することで改めて「危険を伴うものに乗る」という気構えができる―そんな副次的効果があるのかもしれぬ。
無性にうれしく大事に持ち歩いていた。同時に「免許証を持っているんだから」と、自転車に乗る際は交通ルールを意識し、右左折時の手信号などをまめにやっていた。われながら単純だったと思うが見方を変えれば、まさしく主催者の目的が達せられたわけだ。
自動車や自動二輪、原付きバイクなどと違い自転車に運転免許証はない。だが交通ルールに違反した際に交付される切符は自転車にもある。東京や大阪などの都会では「赤切符」の運用を厳格化していると聞いた。その背景には悪質な交通ルール違反の増加があるという。
本県では自転車の検挙数はこの数年、ほぼ横ばい。自転車の事故は交通事故全体が減っている中で、同じく減少傾向にある。ただ昨年は、自転車の高齢者が亡くなる事故も起きている。20日まで「春の交通安全運動」。重点項目の一つに「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」がある。
「襟を正す」とは、元々は乱れた衣服を整えることだが、そこから「物事にしっかりと向き合う」という慣用句になった。同様に、ヘルメットも着用することで改めて「危険を伴うものに乗る」という気構えができる―そんな副次的効果があるのかもしれぬ。