雨の月なのに水無月とは
2023年6月15日
10月の別名「神無月(かんなづき)」はこの月に全国各地の神様が出雲大社に行って、いなくなることに由来する。腑(ふ)に落ちないのは6月だ。梅雨の時期で、1年の中で最も水と縁が深い気がするのだが「水無月(みなづき)」という。
その理由については諸説ある。有力なのは、陰暦の6月は陽暦の7月ごろにあたり、水が渇しやすいからというもの。また別の説では「水無月」の「無(な)」は「~の」を意味するというのがあった。つまり「水がない月」でなく「水の月」という説。これも興味深い。
そこから「田に水を引く月」という意味になったとも。きのう、久しぶりに日南市の坂元棚田に行ってみた。ちょうど雨もやんでおり、展望台から眺めたら田植えをしていた。すでに作業を終えた所は緑、これからの所は茶色だ。間もなく一面、鮮やかな緑になるだろう。
その風景を見ていて思い出したのは、随筆家の増田れい子さんの一節。「豊富な雨が、日本の大地をうるおし、農作物を育ててきた。水田を考え出した祖先の偉大な知恵をたたえたい」―。さすがにこうも雨続きだと、お日さまを拝みたくもなるが、平年通りだとあと1カ月の我慢で梅雨は明ける。
前述した「神無月」。神様が集まる出雲だけは「神在月(かみありづき)」という。神様が集まるのはいいことだが、ここ数年、毎年のように「日本中の雨を集めた」かのような豪雨で、大きな被害を受ける地域が後を絶たない。今年の梅雨はそうしたことがなく過ぎてほしい。
その理由については諸説ある。有力なのは、陰暦の6月は陽暦の7月ごろにあたり、水が渇しやすいからというもの。また別の説では「水無月」の「無(な)」は「~の」を意味するというのがあった。つまり「水がない月」でなく「水の月」という説。これも興味深い。
そこから「田に水を引く月」という意味になったとも。きのう、久しぶりに日南市の坂元棚田に行ってみた。ちょうど雨もやんでおり、展望台から眺めたら田植えをしていた。すでに作業を終えた所は緑、これからの所は茶色だ。間もなく一面、鮮やかな緑になるだろう。
その風景を見ていて思い出したのは、随筆家の増田れい子さんの一節。「豊富な雨が、日本の大地をうるおし、農作物を育ててきた。水田を考え出した祖先の偉大な知恵をたたえたい」―。さすがにこうも雨続きだと、お日さまを拝みたくもなるが、平年通りだとあと1カ月の我慢で梅雨は明ける。
前述した「神無月」。神様が集まる出雲だけは「神在月(かみありづき)」という。神様が集まるのはいいことだが、ここ数年、毎年のように「日本中の雨を集めた」かのような豪雨で、大きな被害を受ける地域が後を絶たない。今年の梅雨はそうしたことがなく過ぎてほしい。