半夏生に降る雨
2023年7月2日
6月30日に「今年も半分過ぎたか」と感慨にふける方もおられよう。だが正確には一年の真ん中はきょう7月2日だ。うるう年を除き1月1日から、また逆算で12月31日からそれぞれ183日目に当たる日。
そしてきょうは、七十二候の一つ「半夏生(はんげしょう)」でもある。半夏とは、薬草のカラスビシャク。この草が生え始めることから、そう呼ばれる。また、片白草(かたしろくさ)(別名・半夏生)が、7月の開花時期に葉の一部分が白くなることからついた「半化粧」が転じたという説も。
いずれにせよ、この半夏生までに田植えを終えるのがいいといわれる。また半夏生には毒気が降ってくるという迷信があり、昔は「前の晩から井戸にふたをすべし」といわれた。〈汲(く)まぬ井を娘のぞくな半夏生〉とは、かの松尾芭蕉と同時代の俳人・池西(いけにし)言水(ごんすい)の句である。
「角川俳句大歳時記」によると、半夏生の日に降る雨のことを「半夏雨(はんげあめ)」といい、この日に降ると大雨が続くという。活発化した梅雨前線の影響で、きのう九州や山口県では記録的な大雨となり、複数地点で1時間降水量が観測史上最多を更新。土砂崩れなどにより、死者や行方不明者が出ている。
本県でも大雨警報や洪水警報が発令され、交通機関も乱れた。気象庁によると九州付近に前線が停滞するため、今後も警報級の雨が降る可能性はあるという。薬草「半夏」の効能の一つに鎮静作用があるらしい。”鎮める”のならば、こうした大雨もぜひ―。
そしてきょうは、七十二候の一つ「半夏生(はんげしょう)」でもある。半夏とは、薬草のカラスビシャク。この草が生え始めることから、そう呼ばれる。また、片白草(かたしろくさ)(別名・半夏生)が、7月の開花時期に葉の一部分が白くなることからついた「半化粧」が転じたという説も。
いずれにせよ、この半夏生までに田植えを終えるのがいいといわれる。また半夏生には毒気が降ってくるという迷信があり、昔は「前の晩から井戸にふたをすべし」といわれた。〈汲(く)まぬ井を娘のぞくな半夏生〉とは、かの松尾芭蕉と同時代の俳人・池西(いけにし)言水(ごんすい)の句である。
「角川俳句大歳時記」によると、半夏生の日に降る雨のことを「半夏雨(はんげあめ)」といい、この日に降ると大雨が続くという。活発化した梅雨前線の影響で、きのう九州や山口県では記録的な大雨となり、複数地点で1時間降水量が観測史上最多を更新。土砂崩れなどにより、死者や行方不明者が出ている。
本県でも大雨警報や洪水警報が発令され、交通機関も乱れた。気象庁によると九州付近に前線が停滞するため、今後も警報級の雨が降る可能性はあるという。薬草「半夏」の効能の一つに鎮静作用があるらしい。”鎮める”のならば、こうした大雨もぜひ―。