緊張をもたらす橋
2023年8月4日
昨年亡くなった、歌手の山本コウタローさんが所属していたバンド「ソルティー・シュガー」。その代表曲である「走れコウタロー」を昔よく聴いた。途中に入る”競馬の実況”が何度聞いてもおかしかった。
コミックソングだったこの曲とは対照的に、B面の「橋」はスローバラード。これがまた、すてきな曲だった。「けれど手探りの二人の愛は心の橋で結ばれる」「言葉はオーロラすぐに消え去る 心の橋よいつまでも」と。ここに出てくる橋は心と心を結ぶ象徴だ。
何かを結ぶ、もしくはつなぐものとしての比喩の「橋」を歌った曲といえばサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が有名。人生の荒波を「トラブルド ウオーター」と表現して「激流に架かる橋のように僕がこの身を横たえよう(支えるよ)」との歌詞が美しい。
比喩の「橋」に対して実物の橋は、私たちの生活に多大な恩恵をもたらしてくれる。だが、この橋が国家間の緊張を高める原因になることも。ロシアが実効支配するクリミア半島と本土を結ぶ「クリミア橋」が先月、再び攻撃を受けたことで、ロシアのウクライナへの強硬論が高まっているらしい。
もう一つ「橋」といえば、4月に共同通信が全国の被爆者に行ったアンケートを思い出す。日本政府が担うと主張する核保有国と非保有国の橋渡しが「できている」としたのは2・1%だった。6日を前に改めて考えたい問題だ。きょう宮崎発祥の「橋の日」。
コミックソングだったこの曲とは対照的に、B面の「橋」はスローバラード。これがまた、すてきな曲だった。「けれど手探りの二人の愛は心の橋で結ばれる」「言葉はオーロラすぐに消え去る 心の橋よいつまでも」と。ここに出てくる橋は心と心を結ぶ象徴だ。
何かを結ぶ、もしくはつなぐものとしての比喩の「橋」を歌った曲といえばサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が有名。人生の荒波を「トラブルド ウオーター」と表現して「激流に架かる橋のように僕がこの身を横たえよう(支えるよ)」との歌詞が美しい。
比喩の「橋」に対して実物の橋は、私たちの生活に多大な恩恵をもたらしてくれる。だが、この橋が国家間の緊張を高める原因になることも。ロシアが実効支配するクリミア半島と本土を結ぶ「クリミア橋」が先月、再び攻撃を受けたことで、ロシアのウクライナへの強硬論が高まっているらしい。
もう一つ「橋」といえば、4月に共同通信が全国の被爆者に行ったアンケートを思い出す。日本政府が担うと主張する核保有国と非保有国の橋渡しが「できている」としたのは2・1%だった。6日を前に改めて考えたい問題だ。きょう宮崎発祥の「橋の日」。