「山の日」ができるまで
2023年8月11日
きょうは、祝日では一番新しい「山の日」。山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝する日であり、2016年に始まった。その20年前に「海の日」が施行されたことで「山の日も」となったといわれている。
だが、実際にはもっと昔から「山の日」を求める声はあったようだ。一般財団法人「全国山の日協議会」によると、古くは1956年、日本人がヒマラヤ山脈の高峰マナスルの初登頂に成功したのをきっかけに「山の日をつくろう」という提唱がなされたという。
2009年、日本山岳会が「山の日」制定に向けて本格始動。13年には超党派の国会議員連盟が祝日としての立法化に動きだすなどして、国民の祝日となった。当初は12日が検討されたが1985年の日航ジャンボ機墜落事故と同じ日に当たることから、11日に決まった。
多くの恵みをもたらしてくれる山だが、言うまでもなく自然であるため時として人間にとって脅威となることも。戦後間もなく遭難死した登山家・松濤(まつなみ)明は「山の美は選ぶ人の心により各様である」とし、その様を華麗、明快、重厚、深遠、平和などと表現。だが、その中には「凶猛」の二文字も。
ノロノロの台風6号が、ようやく九州南部から遠ざかった。人命が失われなかったことは幸いだったが、今回も土砂崩れは起きた。大量の雨に見舞われた直後である。まだ地盤は緩んでいよう。この祝日に改めて山の恩恵に感謝しつつ当面は警戒も怠るまい。
だが、実際にはもっと昔から「山の日」を求める声はあったようだ。一般財団法人「全国山の日協議会」によると、古くは1956年、日本人がヒマラヤ山脈の高峰マナスルの初登頂に成功したのをきっかけに「山の日をつくろう」という提唱がなされたという。
2009年、日本山岳会が「山の日」制定に向けて本格始動。13年には超党派の国会議員連盟が祝日としての立法化に動きだすなどして、国民の祝日となった。当初は12日が検討されたが1985年の日航ジャンボ機墜落事故と同じ日に当たることから、11日に決まった。
多くの恵みをもたらしてくれる山だが、言うまでもなく自然であるため時として人間にとって脅威となることも。戦後間もなく遭難死した登山家・松濤(まつなみ)明は「山の美は選ぶ人の心により各様である」とし、その様を華麗、明快、重厚、深遠、平和などと表現。だが、その中には「凶猛」の二文字も。
ノロノロの台風6号が、ようやく九州南部から遠ざかった。人命が失われなかったことは幸いだったが、今回も土砂崩れは起きた。大量の雨に見舞われた直後である。まだ地盤は緩んでいよう。この祝日に改めて山の恩恵に感謝しつつ当面は警戒も怠るまい。