“リアルおじさん”としては何とも肩身が狭い。「おじさんＬＩＮＥ」「おじさん構文」なるものがあるという。簡単に言えばＬＩＮＥなどのＳＮＳで見られるおじさん特有の表現や、言い回しのことらしい。

　具体的には「文章が長い」「『ネ』など語尾にカタカナを持ってくる」「句読点や絵文字が多い」などなど。これらの表記がおじさん臭いということで、ネットでは「気持ち悪い」「どん引きする」など散々な言われようである。テレビでも以前、特集していた。

　まだガラケーだった昔、若い人に文字だけのメールを送ったところ「何となく冷たい感じがする」と言われ、絵文字を意識し、頑張って使うようになった。それがいつの間にやら「多用はだめ」だとか「文末に付けるのはダサい」ときた。時の流れに取り残された思いだ。

　２００７年の本紙に当時の若者のメールの特徴が紹介されている。「カタカナが多い」「絵文字を多用する」―。今のおじさん構文そのものじゃないか。若者よ、おじさん、おじさんとバカにするなかれ。いずれ君たちだっておじさん、おばさんの側に回って次世代の若者に揶揄（やゆ）される日がくるのだ。

　１１日付の本紙に、米国の宇宙望遠鏡が捉えた「銀河同士の合体」の画像が載っていた。その形が「？」に見えるというニュースだったのだが、笑ったのはこの「？」が絵文字の「？」に似ていたこと。これを見て、思わずつぶやいた。「あ、おじさん銀河…」