ネッシーもイッシーも
2023年8月31日
見晴らしの良い場所がいくつもある鹿児島県の指宿(いぶすき)スカイライン。この有料道を抜けて20分ほど南へ車を走らせると見えてくるのが池田湖だ。周囲15キロ。遠くには開聞岳。これがまた素晴らしい眺めである。
この湖が一躍脚光を浴びたのは45年前の1978年。「未確認生物」の目撃情報が相次いだのだ。色は黒く、水面から出たこぶとこぶの間は約5メートル。湖面を猛スピードで進んでいたという。当時の本紙にも「池田湖に怪物出現」の記事が出て、特集面も組まれた。
その少し前に日本でもブームとなったネス湖(英北部スコットランド)の「ネッシー」にあやかって「イッシー」と名付けられた。先日、ネッシーの大規模捜索が50年ぶりに行われたというニュースを見て、イッシーがブームだったころ以来、久しぶりに池田湖に行った。
湖の周辺はきれいに整備されていて観光客らでにぎわっていた。高さ1・5メートルほどのイッシー像が当時のブームをしのばせる。地元の人に今もたまに目撃談があるのかを聞くと「いやー、こんなに整備されて人も多く来るようになったから姿を見せにくくなったんでしょうね」と豪快に笑っていた。
半世紀ぶりのネッシー探索は赤外線カメラ搭載のドローンなどを駆使したが発見には至らなかった。残念な気もするが、ネッシーもイッシーも「もしかしたら本当にいるのかも」という夢のある”げなげな話”をもたらしてくれる存在でいいのかもしれない。
この湖が一躍脚光を浴びたのは45年前の1978年。「未確認生物」の目撃情報が相次いだのだ。色は黒く、水面から出たこぶとこぶの間は約5メートル。湖面を猛スピードで進んでいたという。当時の本紙にも「池田湖に怪物出現」の記事が出て、特集面も組まれた。
その少し前に日本でもブームとなったネス湖(英北部スコットランド)の「ネッシー」にあやかって「イッシー」と名付けられた。先日、ネッシーの大規模捜索が50年ぶりに行われたというニュースを見て、イッシーがブームだったころ以来、久しぶりに池田湖に行った。
湖の周辺はきれいに整備されていて観光客らでにぎわっていた。高さ1・5メートルほどのイッシー像が当時のブームをしのばせる。地元の人に今もたまに目撃談があるのかを聞くと「いやー、こんなに整備されて人も多く来るようになったから姿を見せにくくなったんでしょうね」と豪快に笑っていた。
半世紀ぶりのネッシー探索は赤外線カメラ搭載のドローンなどを駆使したが発見には至らなかった。残念な気もするが、ネッシーもイッシーも「もしかしたら本当にいるのかも」という夢のある”げなげな話”をもたらしてくれる存在でいいのかもしれない。