退職後の生きがい
2023年9月17日
先日、驚きの案内を受けた。近所の知人が落語デビューするという。60代半ばの彼が落語好きとは知っていたが、まさか演じる側に回るとは思いもせず、興味津々で会場である宮崎市内の福祉施設を訪れた。
同市佐土原町を中心に活動する公民館講座グループ「くじら亭落語会」の催し。加入したばかりの知人は噺(はなし)を懸命に覚え表情やしぐさを研究し会の仲間から意見をもらうなどして仕上げたという。新しい着物姿で座布団に座る姿は、結構板に付いている。
演目は縁起を担ぐ商家の主とでっちらがコミカルにやりとりする古典落語。20人ほどの高齢者らを前に、地元ネタも交えて熱演した。一部せりふを間違えたが、大きくは乱れず笑いも起きて5分間の出番を終了。落ち着いて見えたが、本人いわく「やっぱ緊張したわー」。
いくつになっても何かに熱中している人は輝いている。高みを目指して努力することが、精神や肉体を活性化させるのだろう。いわゆる健康寿命を延ばすことにもつながるはずだ。知人は元々話し好きで、ボランティアも熱心。趣味を生かして高齢者を楽しませることができれば一石二鳥といえる。
シルバーウイーク。高齢でもできる範囲で積極的に社会に関わりたい。ただ「定年退職したものの、何をすべきか思いつかない」という人も多い。まずは興味あることから市民講座やカルチャー教室に参加してみては。一歩踏み出せば生きがいが見えてくる。
同市佐土原町を中心に活動する公民館講座グループ「くじら亭落語会」の催し。加入したばかりの知人は噺(はなし)を懸命に覚え表情やしぐさを研究し会の仲間から意見をもらうなどして仕上げたという。新しい着物姿で座布団に座る姿は、結構板に付いている。
演目は縁起を担ぐ商家の主とでっちらがコミカルにやりとりする古典落語。20人ほどの高齢者らを前に、地元ネタも交えて熱演した。一部せりふを間違えたが、大きくは乱れず笑いも起きて5分間の出番を終了。落ち着いて見えたが、本人いわく「やっぱ緊張したわー」。
いくつになっても何かに熱中している人は輝いている。高みを目指して努力することが、精神や肉体を活性化させるのだろう。いわゆる健康寿命を延ばすことにもつながるはずだ。知人は元々話し好きで、ボランティアも熱心。趣味を生かして高齢者を楽しませることができれば一石二鳥といえる。
シルバーウイーク。高齢でもできる範囲で積極的に社会に関わりたい。ただ「定年退職したものの、何をすべきか思いつかない」という人も多い。まずは興味あることから市民講座やカルチャー教室に参加してみては。一歩踏み出せば生きがいが見えてくる。