100年前の記者魂
2023年9月21日
「あらゆる危険を冒して記者は 竹鎗(やり)と白刃の間を縫いながら 横浜より東京を突破して もう駄目かと死を覚悟した事は数えきれぬ」―。これは関東大震災時の新聞に載った、特派員手記の見出しである。
横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)で開催中の企画展「そのとき新聞は、記者は、情報は―関東大震災100年」で見られる。見出しと言うには、かなり長く、かつ勇ましい。しかし、表現は決して誇張ではなく、まさしく命がけの取材だったのだろう。
その“記者魂”には敬意を表するが、今の記者にもそれが当てはまるものではない。迅速に正確な記事やニュースを届けつつ、自身の安全を確保することも今では強く求められているからだ。報道においても100年前から変わらぬもの、時代とともに変わるものがある。
宮崎日日新聞社が加盟する「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の第65回全国大会が、きょう宮崎市で開幕する。本県での開催は2001年以来2度目。新聞、放送など全国201の企業・団体からおよそ280人が参加し、あすまでの2日間、報道やマスコミ倫理を巡る課題について議論を深める。
九州での開催とあって分科会では「南海トラフ地震」「東シナ海の有事」など身近な問題も話し合われる。業界の話になってしまい恐縮だが、今回の懇談会は今後、読者や視聴者に還元できる有意義なものとなろう。県外からの参加者に歓迎の意を表したい。
横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)で開催中の企画展「そのとき新聞は、記者は、情報は―関東大震災100年」で見られる。見出しと言うには、かなり長く、かつ勇ましい。しかし、表現は決して誇張ではなく、まさしく命がけの取材だったのだろう。
その“記者魂”には敬意を表するが、今の記者にもそれが当てはまるものではない。迅速に正確な記事やニュースを届けつつ、自身の安全を確保することも今では強く求められているからだ。報道においても100年前から変わらぬもの、時代とともに変わるものがある。
宮崎日日新聞社が加盟する「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の第65回全国大会が、きょう宮崎市で開幕する。本県での開催は2001年以来2度目。新聞、放送など全国201の企業・団体からおよそ280人が参加し、あすまでの2日間、報道やマスコミ倫理を巡る課題について議論を深める。
九州での開催とあって分科会では「南海トラフ地震」「東シナ海の有事」など身近な問題も話し合われる。業界の話になってしまい恐縮だが、今回の懇談会は今後、読者や視聴者に還元できる有意義なものとなろう。県外からの参加者に歓迎の意を表したい。