広がる制限運転
2023年9月26日
犬はめったにないが、車を運転中に猫が道路脇から飛び出してきて、ヒヤリとさせられた経験をお持ちの方は多いだろう。宮崎だと猫だけにあらず。タヌキにイタチ、時にはウサギやテンが出てくることも。
個人的に忘れられないのはイノシシ。かなり大きく「猪突(ちょとつ)猛進」にはほど遠い速さで車の前を横切った。その後ろには「皇居のお堀に引っ越しするカルガモ一家」よろしく数匹の子イノシシがよちよちと…。夜の山道を走っていて、鹿をはねそうになったことも。
いずれもすんでのところで難を逃れたが、思い返せば、ああいうとき、おそらく脳はコンマ何秒の間にものすごい速さで“演算”をしている。飛び出してきたのが猫の場合「ブレーキか。いや、それでは間に合わない。このまま行けばタイヤの間をすり抜けられるかも」と。
そうした瞬時の判断と反応で、これまでなんとかやってきたが、その能力も年齢とともに衰えていくのだろう。いや、自覚がないだけで、すでに衰え始めているのかもしれない。街中では飛び出してくるのが自転車や歩行者かもしれないのだ。今の自分の運転能力を熟知するのが大事なゆえんである。
県警は4年前から高齢者の「制限運転」の普及啓発に取り組んでいる。場所、時間、体調など、自ら運転を控えるルールを決めるものだ。「宣言」への過程を通して再確認できる自身の運転能力や、高まる安全運転意識もあろう。広く浸透してほしいと思う。
個人的に忘れられないのはイノシシ。かなり大きく「猪突(ちょとつ)猛進」にはほど遠い速さで車の前を横切った。その後ろには「皇居のお堀に引っ越しするカルガモ一家」よろしく数匹の子イノシシがよちよちと…。夜の山道を走っていて、鹿をはねそうになったことも。
いずれもすんでのところで難を逃れたが、思い返せば、ああいうとき、おそらく脳はコンマ何秒の間にものすごい速さで“演算”をしている。飛び出してきたのが猫の場合「ブレーキか。いや、それでは間に合わない。このまま行けばタイヤの間をすり抜けられるかも」と。
そうした瞬時の判断と反応で、これまでなんとかやってきたが、その能力も年齢とともに衰えていくのだろう。いや、自覚がないだけで、すでに衰え始めているのかもしれない。街中では飛び出してくるのが自転車や歩行者かもしれないのだ。今の自分の運転能力を熟知するのが大事なゆえんである。
県警は4年前から高齢者の「制限運転」の普及啓発に取り組んでいる。場所、時間、体調など、自ら運転を控えるルールを決めるものだ。「宣言」への過程を通して再確認できる自身の運転能力や、高まる安全運転意識もあろう。広く浸透してほしいと思う。