残るはんこ文化
2023年10月1日
少し前に県男女共同参画センターで開かれた印鑑づくり講座に参加した。名前を鏡に映した逆文字にして石に彫るから、まずデザインが難しい。結局は仕上げまで講師を務めた印章店のご主人任せになった。
とりあえず手作りで出来たのはうれしい。とはいえ最近は出番が乏しい印鑑だ。かつてはどんな文書でも必要だった。学生のころ配達のバイトをして、玄関で認め印をもらっていたことを思い出す。ない時はサインでもいいが基本的には印鑑。形式的ではあった。
やがて脱はんこが進み、決定的だったのが2020年11月に決定した行政手続きにおける押印事務の見直し。今はデジタル化やテレワークの推進で主にID番号やパスワードが本人確認の手段として使われている。でははんこ文化が全く廃れたかというと、そうでもない。
その一つが御朱印ブーム。本紙の「旅のひとこと」でも観光客が社寺を回って集めているという話を目にする。観光地のスタンプもそう。目に見える実体があってこそありがたい、という気持ちが残っているのだろう。印章の日の今日、宮崎市の宮崎八幡宮で使わなくなった印鑑の供養祭が行われる。
ここでおわびと訂正。9月27日付の小欄で読書週間を「きょうから」と記したが正しくは10月27日から。日ごろ周囲に対し、また小欄でもよく「思い込みは危ない」などと言っておきながら自らが失策を犯した。面目ない。確認の徹底を誓って精進に努めたい。
とりあえず手作りで出来たのはうれしい。とはいえ最近は出番が乏しい印鑑だ。かつてはどんな文書でも必要だった。学生のころ配達のバイトをして、玄関で認め印をもらっていたことを思い出す。ない時はサインでもいいが基本的には印鑑。形式的ではあった。
やがて脱はんこが進み、決定的だったのが2020年11月に決定した行政手続きにおける押印事務の見直し。今はデジタル化やテレワークの推進で主にID番号やパスワードが本人確認の手段として使われている。でははんこ文化が全く廃れたかというと、そうでもない。
その一つが御朱印ブーム。本紙の「旅のひとこと」でも観光客が社寺を回って集めているという話を目にする。観光地のスタンプもそう。目に見える実体があってこそありがたい、という気持ちが残っているのだろう。印章の日の今日、宮崎市の宮崎八幡宮で使わなくなった印鑑の供養祭が行われる。
ここでおわびと訂正。9月27日付の小欄で読書週間を「きょうから」と記したが正しくは10月27日から。日ごろ周囲に対し、また小欄でもよく「思い込みは危ない」などと言っておきながら自らが失策を犯した。面目ない。確認の徹底を誓って精進に努めたい。