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ようやく秋が…

2023年10月7日
 朝、起き抜けにテレビをつけると「きょうの最高気温です」。画面には日本地図と、各地の予想最高気温が。九州南部を見ると「27度」。全国を一覧しても30度超えのところはない。なんとなくホッとする。

 先月は、最高気温が30度以上の、いわゆる真夏日が24日もあったという。過去最多だった1964年9月の21日をほぼ60年ぶりに上回った。最後の30日まで宮崎、都城、油津で31度超えとなった。まさに「地球沸騰化」との国連事務総長の言葉を実感した夏だった。

 それでもさすがに10月に入り秋らしくなってきた。3日の朝、お気に入りの展望スポットの一つである九州自動車道えびのパーキングエリアに行ってみた。眼前に広がる田の一部は稲刈りが終わり、緑と土の茶色が織りなすモザイク模様が見事だった。肌寒さも心地いい。

 あすは二十四節気の一つ「寒露」。歳時記によると「冷気が深まり、草の葉に宿る露が霜になる」という意味。露の字がある二十四節気には「白露」(今年は9月8日)があるが、このころはまだ連続真夏日の真っただ中で、露のイメージにはほど遠かった。ようやく言葉に実体が追いついてきた。

 宮崎地方気象台によると、今後は秋の気圧配置となるため暑さは平年並みになるという。2学期制の宮崎、小林、えびの市、高原町は秋休み。そうでない市町村の児童、生徒もきょうから3連休だ。猛暑後の体調をしっかり整え深まる秋を迎えてもらいたい。

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