21世紀もまた…
2023年10月21日
57年前、1966(昭和41)年のきょう、日本労働組合総評議会(総評)が米軍のベトナム戦争介入に抗議する全国政治ストライキ「ベトナム反戦統一スト」を実施。国内外の反戦運動団体にも呼びかけた。
フランスの哲学者で史上初めてノーベル賞を辞退したジャン・ポール・サルトルが「世界初の労働組合によるベトナム反戦スト」とたたえ、翌67年の同じ日には米国の首都ワシントンで10万人を超える戦争反対デモが行われた。いわゆる「ペンタゴン大行進」だ。
67年のこの日は、日本や西ヨーロッパでも同様のデモが展開され、これらのことから10月21日は「国際反戦デー」となった。「国際」と名が付いていても、日本独自の記念日である。それでも「反戦デー」なる日を、よもやこのような状況下で迎えることになろうとは…。
ロシアのウクライナ侵攻は間もなく2度目の冬を迎えようとしているのに、いまだ終結への見通しは全く立たないまま。そこへきて、今度はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘激化である。双方の死者はすでに5千人を超え、多くの人が住む所を失った。
よく「20世紀は戦争の世紀」と言われる。そこには「あれはもう過去のこと」という希望的意味も見て取れる。だが現実は…。21世紀に入って四半世紀もたっていないのに、このありさまだ。将来「21世紀も」に続き ”以下同文” で今世紀も総括されるのか。
フランスの哲学者で史上初めてノーベル賞を辞退したジャン・ポール・サルトルが「世界初の労働組合によるベトナム反戦スト」とたたえ、翌67年の同じ日には米国の首都ワシントンで10万人を超える戦争反対デモが行われた。いわゆる「ペンタゴン大行進」だ。
67年のこの日は、日本や西ヨーロッパでも同様のデモが展開され、これらのことから10月21日は「国際反戦デー」となった。「国際」と名が付いていても、日本独自の記念日である。それでも「反戦デー」なる日を、よもやこのような状況下で迎えることになろうとは…。
ロシアのウクライナ侵攻は間もなく2度目の冬を迎えようとしているのに、いまだ終結への見通しは全く立たないまま。そこへきて、今度はパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘激化である。双方の死者はすでに5千人を超え、多くの人が住む所を失った。
よく「20世紀は戦争の世紀」と言われる。そこには「あれはもう過去のこと」という希望的意味も見て取れる。だが現実は…。21世紀に入って四半世紀もたっていないのに、このありさまだ。将来「21世紀も」に続き ”以下同文” で今世紀も総括されるのか。