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事故多発交差点

2023年11月8日
 危ないとは思っていたがはっきり裏付けられた格好だ。10月25日付の企画特集「県内 昨年の事故多発交差点9カ所判明」。このうち3カ所を毎日通っていることを知って、薄氷を踏んでいる気分になった。

 自転車が多いが、歩いたり車で通ったりもする。いずれの時も緊張を強いられる交差点だ。一つは信号がない。あえて共通点を挙げれば、交通量が多く、周辺が「ごちゃごちゃしている」印象だ。目に飛び込んでくる情報量が多くて、瞬時の取捨選択を迫られる。

 大きな交差点特有の騒々しさ、標識や広告看板の数々に惑わされる。特に夜はさまざまな光がまたたく。車の視点からすると、車線によって進行方向が定まるので、まず進むべき車線を選ばねばならない。いつも通るドライバーには自明でも慣れていないと戸惑うはずだ。

 信号や対向車に気を取られていると、前を行く車との車間が詰まってはっとさせられる。右折左折の際は、横断歩道を渡る歩行者や自転車に細心の注意を払わねばならない。歩行者信号が赤になって慌てて駆け込んでくる人もいる。前を行く車の急ブレーキに気を付けないと追突するかもしれない。

 交通心理学の本によると、人間の情報処理能力には限界があって「注意の分散」が事故要因として重要な意味を持つという。速度を抑え、車間距離は十分に取って、車や人の流れに全意識を集中しよう。自動車学校で学んだ基本に戻って安全運転に徹したい。

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