踏みにじられる命
2023年11月20日
きょうはこどもの日―と言えば「何をばかな」という声が返ってきそうだが、こどもの日はこどもの日でも1954年に国連が世界の子どもたちの相互理解と福祉向上を目的に制定した「世界子どもの日」だ。
5年後の59年のきょうは、国連総会で「児童権利宣言」を採択。さらにそれから30年後の89年のきょうは、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」が採択された。締約国・地域の数は196にも及ぶ。
国連は各国政府が、それぞれ適当と考える日を「世界子どもの日」の精神に則った活動をする日に当てるよう勧告している。国連が定めた11月20日に合わせているところもあるが、国によってまちまちだ。日本は終戦から3年後の1948年に「5月5日」と定められた。
日にちは違えど、子どもたちの健やかな成長を願う思いが込められた日に変わりはない。一方こうした子どもの権利どころかその命までもが簡単に踏みにじられる現実に今、世界は向き合っている。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争によって、すでに5千人以上の子どもが犠牲となっている。
パレスチナ自治区ガザの病院に勤務していた看護師・川瀬佐知子さんが17日、日本記者クラブの記者会見で「私たちは歴史的悲劇の傍観者であってはならない」と訴えた。肝に銘じたい言葉だ。特にきょうは「戦地の子どもたち」の悲劇にフォーカスしたい。
5年後の59年のきょうは、国連総会で「児童権利宣言」を採択。さらにそれから30年後の89年のきょうは、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」が採択された。締約国・地域の数は196にも及ぶ。
国連は各国政府が、それぞれ適当と考える日を「世界子どもの日」の精神に則った活動をする日に当てるよう勧告している。国連が定めた11月20日に合わせているところもあるが、国によってまちまちだ。日本は終戦から3年後の1948年に「5月5日」と定められた。
日にちは違えど、子どもたちの健やかな成長を願う思いが込められた日に変わりはない。一方こうした子どもの権利どころかその命までもが簡単に踏みにじられる現実に今、世界は向き合っている。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争によって、すでに5千人以上の子どもが犠牲となっている。
パレスチナ自治区ガザの病院に勤務していた看護師・川瀬佐知子さんが17日、日本記者クラブの記者会見で「私たちは歴史的悲劇の傍観者であってはならない」と訴えた。肝に銘じたい言葉だ。特にきょうは「戦地の子どもたち」の悲劇にフォーカスしたい。