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いい肉の日

2023年11月29日
 いくつか本県発祥の記念日はあるが、この日は外せない。「いい肉の日」。「より良き宮崎牛づくり対策協議会」がブランド牛をアピールしようと2004年に制定したが、今は全国的にメジャーな記念日だ。

 ありがたいことに制定時に比べると、宮崎牛の知名度は格段に向上した。生産者をはじめ関係者一丸となっての取り組みのおかげで、昨年鹿児島県であった全国和牛能力共進会(全共)では7区(脂肪の質評価群)で、本県が最高賞の内閣総理大臣賞を獲得した。

 4大会連続「日本一」の快挙。実際県外からの客と食べ物の話をすると「おいしい宮崎牛はどこで食べられますか」といった話になり、その浸透ぶりを実感する。おかげでこちらも焼き肉店や部位の知識が詳しくなった。これから寒くなると「すき焼き」にもよさそうだ。

 県によると、1990年に始まった本県産牛肉の輸出も年々伸びている。2022年度には過去最高の1153トンを記録した。新型コロナウイルス感染症の規制緩和により、台湾や香港向けが増えたという。また米国も含め宮崎牛指定店は順調に増加しており、欧州での販路拡大も期待されている。

 無論「いい肉」に豚肉、鶏肉も加えて構わない。いずれも本県を代表する特産品だ。鶏肉では最近、高病原性鳥インフルエンザの脅威が迫り、ふるさと納税返礼品で産地偽装の問題も起きている。築き上げたブランドを守るため消費者の関心も高めていたい。

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