イチョウと大銀杏
2023年12月12日
県内のあちこちで、イチョウが落葉し始めた。延岡市役所の西側の道路は、およそ1・5キロにわたって両側に林立するイチョウが見ごろになっている。先日行った際には、通りを彩る黄金色に目を奪われた。
ここのイチョウを見るたびに思い出すことがある。市役所のすぐそばにある岡富中の元教諭の話である。昔、生徒たちが市役所周辺のイチョウの落ち葉を掃除していた。多くの生徒がおしゃべりしたりさぼったりしている中で、一人黙々と掃いている生徒がいた。
その生徒は柏谷充隆さん。後の琴恵光関である。話を聞いたのは、2014年の10月。直前の大相撲秋場所で勝ち越し十両昇進を決めたばかりのときだった。これから大銀杏(おおいちょう)を結う(大銀杏は十両以上が結う)というときにイチョウにまつわるエピソードが聞けるとは…。
琴恵光関の実直さを表す逸話である。5日に宮崎市であった大相撲の冬巡業「宮崎場所」。そこには琴恵光関の姿もあった。先月の九州場所では左膝靱帯(じんたい)を痛めて10日目から休場。今回の宮崎場所では取組には参加しなかったが、その元気な姿が地元の延岡をはじめ県民をホッとさせたことだろう。
来年は番付を落としてのスタートとなろうが本人も語っていたように今回の帰郷では、地元の熱い声援と励ましの数々に元気づけられたことだろう。けがをしっかりと治した後は、持ち前の真面目さで稽古に励んで、来場所はまた力強い相撲を見せてほしい。
ここのイチョウを見るたびに思い出すことがある。市役所のすぐそばにある岡富中の元教諭の話である。昔、生徒たちが市役所周辺のイチョウの落ち葉を掃除していた。多くの生徒がおしゃべりしたりさぼったりしている中で、一人黙々と掃いている生徒がいた。
その生徒は柏谷充隆さん。後の琴恵光関である。話を聞いたのは、2014年の10月。直前の大相撲秋場所で勝ち越し十両昇進を決めたばかりのときだった。これから大銀杏(おおいちょう)を結う(大銀杏は十両以上が結う)というときにイチョウにまつわるエピソードが聞けるとは…。
琴恵光関の実直さを表す逸話である。5日に宮崎市であった大相撲の冬巡業「宮崎場所」。そこには琴恵光関の姿もあった。先月の九州場所では左膝靱帯(じんたい)を痛めて10日目から休場。今回の宮崎場所では取組には参加しなかったが、その元気な姿が地元の延岡をはじめ県民をホッとさせたことだろう。
来年は番付を落としてのスタートとなろうが本人も語っていたように今回の帰郷では、地元の熱い声援と励ましの数々に元気づけられたことだろう。けがをしっかりと治した後は、持ち前の真面目さで稽古に励んで、来場所はまた力強い相撲を見せてほしい。