平和で、とりあえず平和で
2024年1月1日
太陽の周りを回っている惑星は地球を含めて八つある。1周するのに要する時間はそれぞれで、地球の365日に一番近いのは金星の225日。最も短いのは太陽の一番近くに位置する水星でわずか88日だ。
木星はおよそ12年、海王星は実に165年もの年月をかけて1周する。もし、これらの惑星に地球と同じ人類の文明があったとしたら…。水星人の正月は地球の1年の間に4回くる計算になる。海王星人に至っては一生に一度も正月を迎えられない人も多かろう。
そう考えると地球の365日というのは、なかなか絶妙な日数に思えてくる。これにより地球人は最大で100回ほどの正月を迎えることができる。地球誕生から46億年の歴史の中では一瞬にすぎない100年でも、正月を迎える状況は当然ながら、その年その年で違う。
“わずか”82年前、真珠湾攻撃から24日後の1942年の元日。この日の「日向日日新聞」には「曠古(こうこ)決戦の新春」の見出し。曠古とは「例のない」という意味だ。太平洋戦争が始まったばかりで「勝った、勝った」のオンパレードだった当時の人々は、どんな気持ちで新年を迎えていたのだろうか。
2024年の幕開けに際し当時の日本人と同じく戦時下で新しい年を迎えた人々のことを思う。同時に空爆や銃撃の心配もなく年を越せる幸せを改めて実感しつつ新年のごあいさつを。謹賀新年。きな臭さ増す世に、まずは今年も平和で。取りあえず平和で。
木星はおよそ12年、海王星は実に165年もの年月をかけて1周する。もし、これらの惑星に地球と同じ人類の文明があったとしたら…。水星人の正月は地球の1年の間に4回くる計算になる。海王星人に至っては一生に一度も正月を迎えられない人も多かろう。
そう考えると地球の365日というのは、なかなか絶妙な日数に思えてくる。これにより地球人は最大で100回ほどの正月を迎えることができる。地球誕生から46億年の歴史の中では一瞬にすぎない100年でも、正月を迎える状況は当然ながら、その年その年で違う。
“わずか”82年前、真珠湾攻撃から24日後の1942年の元日。この日の「日向日日新聞」には「曠古(こうこ)決戦の新春」の見出し。曠古とは「例のない」という意味だ。太平洋戦争が始まったばかりで「勝った、勝った」のオンパレードだった当時の人々は、どんな気持ちで新年を迎えていたのだろうか。
2024年の幕開けに際し当時の日本人と同じく戦時下で新しい年を迎えた人々のことを思う。同時に空爆や銃撃の心配もなく年を越せる幸せを改めて実感しつつ新年のごあいさつを。謹賀新年。きな臭さ増す世に、まずは今年も平和で。取りあえず平和で。