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イラストの日

2024年1月11日
 普段は「イラスト」と縮めて言うだろう。イラストレーション。英語のつづりは「illustration」である。このつづりの頭の3文字「ill」だけを見ると、1が三つ並んでいるように見える。

 そのことから、きょう1月11日は「イラストレーションの日」。歴史はまだ浅く、日本記念日協会に認定されてから今年で5年になるらしい。その日を前に、きのう宮崎市のみやざきアートセンターで開催中の特別展「原田治展『かわいい』の発見」に足を運んだ。

 原田治の名前は知らなくても作品を見たことがない人は皆無では。カルビー「ポテトチップス」の袋に描かれた、じゃがいものキャラクターもその一つだ。男の子や女の子が描かれたミスタードーナツのマグカップやポーチなどの景品を昔、集めたという方もおられよう。

 特別展では広告や出版物、グッズなどおよそ400点を展示している。著書「ぼくの美術帖」の中で「イラストレーターであるぼくは、現代の美術家とは呼べぬしろものです」と謙遜する原田さんだが同著にある古今東西の画家などをテーマにしたエッセーを読むと、その造詣の深さに驚かされる。

 そんな原田さんの作品は多彩。「古き良き時代のアメリカ」をコンセプトにした「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」のイラストは、アメリカのみならず日本も活気づいていた時代を思い起こさせる。新年から下を向きがちな心を元気にしてくれる“かわいいの力”だ。

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