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古里で働く

2024年2月4日
 2025年度の就職に向けて、高校生や大学生の中にはインターンシップを終えた人もいるだろう。とはいえ今からでも就活は十分間に合う。条件面だけでなく得意分野や会社との相性をじっくり考えたい。

 コロナ禍にあっては古里回帰が進んだが、最近はまた東京へ集まる傾向があり、地方としては人材流出が気になるところだ。本紙1月30、31日付の企画特集「宮崎県就職ナビ2025 先輩の声」を見ると、県内にも多種多様な業種があるので参考にしてほしい。

 コロナ禍の就活を経た”先輩”も多い。それぞれ仕事のやりがいや余暇の過ごし方を見付け、地域のコミュニティーを支えている姿は頼もしい。就職先を選んだきっかけはさまざまだ。高校や大学での専攻から会社を選んだ人もいれば、県外からUターン転職した人もいる。

 子どもの頃の夢を実現したケースもある。結婚式で花束を渡した感動から結婚コーディネーターに、近所であった強盗事件の際に頼もしかった警察官にひかれて同じ道へ、などドラマチックだ。意外に多いのが、説明会で担当者や会社の雰囲気にひかれたパターン。2時間話してくれた代表もいた。

 直接会えばパンフだけでは伝わらない情報がある。県内就職を希望する若者と企業の採用担当者による交流会「就ナビカフェ」が今月、宮崎、福岡、東京の3会場で計6回開かれる。先輩とも気軽に話せる機会。ぜひ就職先の選択肢に本県企業を加えてほしい。

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