ホールに刻まれた歴史
2024年2月12日
25日まで開催中の第4回みやざき総合美術展を満喫して県立美術館を出る。目に入ってくるのはメディキット県民文化センター。大規模改修に伴い、年末まで長期休館となっている。ふと足を止めて眺める。
開館から31年。宮崎国際音楽祭などを通し、これまでどれだけ多くの一流の演奏家がここのホールに立ってきたかを思い返してみる。ホール名にもなっているバイオリニストのアイザック・スターンさんに、同じくバイオリニストのピンカス・ズーカーマンさん。
世界的ソプラノ歌手のキャスリーン・バトルさんにピアニストの辻井伸行さんなどなど。そして忘れてならないのが指揮者の小澤征爾さんだ。2000年の11月14日に行われた、宮崎日日新聞創刊60周年を記念してのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団宮崎公演だった。
同公演の県民予約が始まった翌日の本紙の記事。そこには「ウィーン・フィル予約殺到 2時間40分で完売」とあった。「まあ当然そうなるだろう」と思いながら読んだ記憶がある。その2年後、小澤さんはクラシック音楽界の最重要ポストの一つであるウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任した。
訃報が伝えられて以降、数多くの追悼記事を読んだ。たたえられているのは指揮者としてだけではなく、その人柄もだ。気さくで謙虚で優しく…。来年には再開される同センターと本県の「音楽史」に貴重な一ページを刻んでくれたことに心から感謝したい。
開館から31年。宮崎国際音楽祭などを通し、これまでどれだけ多くの一流の演奏家がここのホールに立ってきたかを思い返してみる。ホール名にもなっているバイオリニストのアイザック・スターンさんに、同じくバイオリニストのピンカス・ズーカーマンさん。
世界的ソプラノ歌手のキャスリーン・バトルさんにピアニストの辻井伸行さんなどなど。そして忘れてならないのが指揮者の小澤征爾さんだ。2000年の11月14日に行われた、宮崎日日新聞創刊60周年を記念してのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団宮崎公演だった。
同公演の県民予約が始まった翌日の本紙の記事。そこには「ウィーン・フィル予約殺到 2時間40分で完売」とあった。「まあ当然そうなるだろう」と思いながら読んだ記憶がある。その2年後、小澤さんはクラシック音楽界の最重要ポストの一つであるウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任した。
訃報が伝えられて以降、数多くの追悼記事を読んだ。たたえられているのは指揮者としてだけではなく、その人柄もだ。気さくで謙虚で優しく…。来年には再開される同センターと本県の「音楽史」に貴重な一ページを刻んでくれたことに心から感謝したい。