イチゴの甘さと情熱
2024年2月21日
あまおう、あまおとめ、さがほのか―。ロマンチックな名称が多い。多くの人がイチゴの品種名と気付くだろう。確かに味に違いがあって、果物の中でもとりわけ品種名が一般に浸透しているのもうなずける。
今ごろがシーズンで先日、児湯郡内の農園でイチゴ狩りを楽しんだ。つやがある、へたの近くまで赤い、などうまい実の特徴を事前に勉強してから臨んだ。採り尽くされているという心配は無用。鈴なりのイチゴは、熟していない実も次から次へと色づいている。
ハウス内は少し暖かい。受粉用のミツバチがせわしく花から花へと移って、こちらも見るだけで愛らしい。ひどくいたずらしない限り、刺されることはないそうだ。イチゴで思い出したが最近、衛星テレビで米映画「いちご白書」(1970年)を放映していて初めて見た。
歌の「いちご白書をもう一度」は有名だが、映画はあまり上映されないので以前に見た人は少ないかもしれない。大学の施設建設をめぐり反対する学生らが学内に籠城(ろうじょう)。大学側は警察や州兵を動員し強制的に彼らを排除する。「いちご」は学生たちを甘いと見下す当局の考え方を象徴しているそうだ。
政治に無関心な学生が目覚める過程に恋愛も絡んで青春の感傷を誘う。何より学生闘争が激しかった時代の空気感が濃厚だ。ちなみにイチゴは追熟しないので持ち帰ったらすぐ食べた。映画のせいか、青春の甘さと真っ赤な情熱がよみがえってくる気がした。
今ごろがシーズンで先日、児湯郡内の農園でイチゴ狩りを楽しんだ。つやがある、へたの近くまで赤い、などうまい実の特徴を事前に勉強してから臨んだ。採り尽くされているという心配は無用。鈴なりのイチゴは、熟していない実も次から次へと色づいている。
ハウス内は少し暖かい。受粉用のミツバチがせわしく花から花へと移って、こちらも見るだけで愛らしい。ひどくいたずらしない限り、刺されることはないそうだ。イチゴで思い出したが最近、衛星テレビで米映画「いちご白書」(1970年)を放映していて初めて見た。
歌の「いちご白書をもう一度」は有名だが、映画はあまり上映されないので以前に見た人は少ないかもしれない。大学の施設建設をめぐり反対する学生らが学内に籠城(ろうじょう)。大学側は警察や州兵を動員し強制的に彼らを排除する。「いちご」は学生たちを甘いと見下す当局の考え方を象徴しているそうだ。
政治に無関心な学生が目覚める過程に恋愛も絡んで青春の感傷を誘う。何より学生闘争が激しかった時代の空気感が濃厚だ。ちなみにイチゴは追熟しないので持ち帰ったらすぐ食べた。映画のせいか、青春の甘さと真っ赤な情熱がよみがえってくる気がした。