校歌高らかに
2024年4月4日
県北であれば五ケ瀬川や祖母山、児湯・西都では尾鈴山や一ツ瀬川、県西部は霧島山。大人になっても口ずさむことのできる校歌には、児童や生徒を見守る古里の山や川、海が清く伸びやかにたたえられる。
「艱難(かんなん)汝(な)れを玉(たま)にす(多くの苦しみや困難を経て立派な人となる)」。現代では難しく思える詞を日向市・富高小に向け書いたのは「シャボン玉」で知られる明治の詩人、野口雨情。延岡市出身の音楽家の縁で同市・岡富小、東海小などの校歌の作詞も手がけた。
富松良夫や高森文夫、黒木清次、黒木淳吉ら宮崎を代表する文学者の詞も格調高く、力強く励ます。一方、公募で校区内に住む住民の詞が採用された宮崎市・池内小や開校当時の職員が作詞作曲した同市・生目台西小の校歌は、地域や子どもらを温かい目で包んでくれる。
県内の公立小学校(義務教育学校除く)は10年前から16校減り231校。このうち、本年度末で休校となる串間市・秋山小の校歌の歌詞は「鯛取山の美しく/みどり豊かに風さやか」「郷土の誇り育てんと/学びし人は幾百千」とつづられ、結びは「秋山小」という校名を高らかに歌い締めくくる。
同小在校生は5人。仲衞慎一校長によると、昼休みに先生らと一緒に野球やサッカーを楽しむ「元気で、素直な」子どもたちだ。創立151年目の同小にとっての最後の年。先輩たちが歌い継いできた校歌のメロディーを春風に乗せ、5日に新学期を迎える。
「艱難(かんなん)汝(な)れを玉(たま)にす(多くの苦しみや困難を経て立派な人となる)」。現代では難しく思える詞を日向市・富高小に向け書いたのは「シャボン玉」で知られる明治の詩人、野口雨情。延岡市出身の音楽家の縁で同市・岡富小、東海小などの校歌の作詞も手がけた。
富松良夫や高森文夫、黒木清次、黒木淳吉ら宮崎を代表する文学者の詞も格調高く、力強く励ます。一方、公募で校区内に住む住民の詞が採用された宮崎市・池内小や開校当時の職員が作詞作曲した同市・生目台西小の校歌は、地域や子どもらを温かい目で包んでくれる。
県内の公立小学校(義務教育学校除く)は10年前から16校減り231校。このうち、本年度末で休校となる串間市・秋山小の校歌の歌詞は「鯛取山の美しく/みどり豊かに風さやか」「郷土の誇り育てんと/学びし人は幾百千」とつづられ、結びは「秋山小」という校名を高らかに歌い締めくくる。
同小在校生は5人。仲衞慎一校長によると、昼休みに先生らと一緒に野球やサッカーを楽しむ「元気で、素直な」子どもたちだ。創立151年目の同小にとっての最後の年。先輩たちが歌い継いできた校歌のメロディーを春風に乗せ、5日に新学期を迎える。