2025年01月18日05時07分
【ローマ共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているイタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで、邸宅跡から浴場施設が発掘された。ポンペイにある個人の浴場施設で最大規模。宴会場に併設していることから、有力者が接待に活用したとみられる。ポンペイ考古学公園が17日に発表した。
浴場施設には高温、微温、冷浴室の3部屋があり、最大30人を収容できたとみられる。冷浴室には大きなプールがあった。選挙運動の際などに活用されたと考えられ、担当者は「邸宅が自己宣伝の舞台だったことを伝えている」と指摘した。
ポンペイは西暦79年、ベズビオ山の噴火による火砕流で埋まり、壊滅した。
【写真】 イタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで発掘された浴場施設(ポンペイ考古学公園提供、共同)