東京株式市場で２３日、フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）の株価が急落し、下げ幅が前日終値比で一時１０％を超えた。午後にタレントの中居正広さんの芸能活動引退が伝わると、下落幅が拡大した。終値は前日比１５４円５０銭（約８％）安の１８１７円。東証プライム市場で値下がり率トップとなった。

　フジＨＤの株価は、フジテレビが記者会見を開いた１７日からの４営業日で２割超上昇した。市場関係者からは割安感が注目されて買われたとの指摘があったが、２３日は「経営問題が深刻化するのではないかという先行き不透明感から売られた」（中堅証券アナリスト）との声が出た。