2024年12月07日05時14分
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、主権防衛のための核兵器使用を容認した安全保障条約に署名した。プーチン氏は署名後の共同発表で、11月にウクライナ東部への攻撃で使用した最新式中距離弾道ミサイル「オレシニク」を来年後半にベラルーシに配備する可能性があると述べた。
ベラルーシの首都ミンスクで6日、ロシアとベラルーシの連合国家の最高国家評議会を開催。共同発表でルカシェンコ氏がオレシニクのベラルーシ配備を要請すると、プーチン氏は量産開始後に可能になると説明し、ロシア軍の戦略ミサイル部隊と同時並行でベラルーシ配備が進むことになると表明した。
プーチン氏は、オレシニクについて「射程が短いほど威力は大きくなる」と述べ、長射程兵器でロシア領を攻撃するウクライナや供与する米欧を改めてけん制。ベラルーシ配備のオレシニクの標的を定めるのはベラルーシ側だとも指摘した。
【写真】 6日、ミンスクでロシアとベラルーシの連合国家の最高国家評議会に出席したプーチン大統領(左)とルカシェンコ大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)