2024年12月12日18時14分
政府の経済対策を裏付ける2024年度補正予算案は12日の衆院本会議で、自民、公明両党に加え、日本維新の会と国民民主党などの賛成多数により可決され、衆院を通過した。立憲民主党などは反対したが、参院は与党が多数を占めており、補正予算案は来週成立する運びだ。与党は立民の要求に配慮し、能登半島地震の復興予算について、24年度予算の予備費から1千億円充当した。予算案の修正、可決は28年ぶり。
政府、与党は13日からの参院審議を経て17日成立を目指す。
衆院通過を受け、石破茂首相は「熟議の上で、多くの党の賛成を得て通過したことをありがたく思っている」と記者団に述べた。
立民の野田佳彦代表は補正予算案に関し、基金の積み増しなど緊急性の低い支出が含まれているとして「根本的な欠陥がある。是正されない限り賛成できない」と記者団に述べた。
補正予算案の歳出(支出)総額は13兆9433億円。経済対策の経費が13兆9310億円となった。住民税が課税されない低所得世帯に配る3万円の給付金を計上した。
【写真】 衆院本会議で2024年度補正予算案が可決され、一礼する石破首相(右端)ら=12日午後