2024年12月17日07時32分
【パームビーチ共同】トランプ次期米大統領は16日、駐日大使に実業家出身のジョージ・グラス前駐ポルトガル大使を指名すると発表した。一方、トランプ氏はこれに先立って11月の大統領選勝利後初めて記者会見し、来年1月20日の就任前に石破茂首相と会談するのは可能だと意欲を示した。
南部フロリダ州パームビーチの私邸マールアラーゴで開いた記者会見で、グラス氏について「とても尊敬されている人物だ」と強調。「われわれは日本はとても重要と考えている」と語った。記者会見の後、グラス氏の大使指名を発表した。
石破氏について「日本の首相に大きな敬意を持っている。石破氏が会談したいのであれば、私はここにいる」と述べた。
トランプ氏は、故安倍晋三元首相の妻昭恵さんと15日に私邸で会談したことに触れ、昭恵さんを通じて石破氏に記念品と本を贈ったとも語った。
石破氏は今年11月に南米を訪問した際、帰国途中にトランプ氏との会談を調整したが、実現しなかった。日本政府は法律上の制約で就任前はどの国の首脳とも面会しないと説明されたとしていた。
【写真】 ジョージ・グラス氏=2019年10月、ポルトガル・リスボン(ゲッティ=共同)