2024年12月25日06時04分
【北京共同】岩屋毅外相は25日、中国・北京で李強首相と会談した。「日中は地域や世界にとって重要な責任を共有している」と述べ、日中の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」を推進する考えを示した。李氏は両国の交流と協力を強化し、関係の持続的で健全な発展を推し進めると強調した。岩屋氏の訪中は外相就任後初めて。
岩屋氏は、石破茂首相が10月にラオスで李氏と、11月にペルーで習近平国家主席と会談し「建設的で安定的な関係」構築の必要性が確認されたと指摘し「その方向で、日中関係を前進させたい」と主張。李氏は「新しい協力が展開され、両国民に多くの恩恵があることを望む」と語った。
岩屋氏はこの後、王毅外相と会談。王氏は、日本との関係について「協力のパートナーであり、互いに脅威とならないとの共通認識を順守し、正しい軌道に沿って前進させたい」と言及。岩屋氏は「課題と懸案を減らし、協力と連携を増やす第一歩をしるしたい」と応じた。
岩屋氏は、両国の意思疎通の強化に向け、早期来日を要請する見通し。
【写真】 握手する岩屋外相(左)と中国の李強首相=25日、北京の人民大会堂(共同)